介護施設における看護師採用の秘訣について、医療・福祉分野を専門に人事の総合アドバイザーをされている株式会社エンブライト代表取締役社長の中島 恵里さんにお話を伺うシリーズ。前回の記事では、看護師採用に苦戦する介護施設にありがちな“3つの特徴”についてでしたが、今回は「看護師が辞めない施設」「応募が殺到する施設」についてお話をお伺いします。

看護師の退職理由でよく挙げられるのは「人間関係」と「職場環境」

看護師が辞めない施設の特徴は?

――看護師採用の原因として大きなものに「退職による欠員」がありますが、施設側の努力でどうにかなるものでしょうか?

看護師の退職理由として、よく挙げられるのが「人間関係」と「職場環境」があります。人間関係の詳細については、職員と合わなかった、他職種連携ができていない、介護職方と意思疎通ができないなどさまざま要因がありますが、こうした「不安の種」ができたときに、相談や提案ができるメンタルケアができている施設は看護師の定着率が高いといえます。「不安」は解消されないとすぐに「不満」に変わり、やがて「退職意思」へと変わります。看護師1人ひとりが考える「理想の看護」は何かを理解し、そのためにできることをヒアリングしたり、もし難しい場合でも丁寧に話を聞くことで、不安が解消されると思います。

看護師1人ひとりが考える「理想の看護」は何かを理解する

また、多様な働き方ができる職場環境も定着率アップの大きな要因となります。保育園の時間に合わせて時短勤務ができたり、オンコール待機有無を選べたりオンコール負担を軽減する仕組みを導入するなど、ライフスタイルの変化に合わせて働き方が変えられるような制度や仕組みづくりが重要です。

看護師が集まる施設がやっていること

――看護師採用が順調な施設に共通点はありますか?

まずは、当然のことですが、給与や人事制度・福利厚生など待遇面が良いところには応募が多く集まります。

ただし、看護師さんの多くはそうした給与や待遇「だけ」では選びません。

まず重視するのは、人員配置です。一人辞めてもまわるくらい人員を配置し、もし誰かが辞めても急に逼迫することがない施設は応募が集まるだけでなく、内定後の入職率も上がります。なので、「欠員が出てから求人を出す」のではなく、もうワンテンポ早いタイミングでの募集が採用成功の秘訣です。もう1つは、前の質問でもお伝えしましたが、多様な働き方ができる職場環境かどうか、ですね。オンコールなし・オンコールありを選べる施設や、学べる環境がある施設では応募が増える傾向にあります。

オンコールの有無を選べたり、多様な働き方ができる職場環境も看護師採用の秘訣

看護師採用のベストタイミングは

――看護師さんが「辞めやすい時期」はあるのでしょうか?

以前は「○月になると退職者増加」というような季節変動がありましたが、最近ではほとんど見られませんね。強いて言うなら賞与をもらったタイミングでしょうか。看護師は平均1~2ヵ月で転職を決める方が多く、ピンチになってから求人を募集しても間に合わないケースがほとんどです。退職届を出されてから動く“受け身”ではなく、常にワンテンポ先に採用活動を開始する“攻めの採用”や、オンコール代行サービスを利用するなどの“攻めの職場環境整備”で“辞めない職場をつくる”ことも重要です。

――看護師採用の秘訣、お教えいただき、ありがとうございました!

「オンコールなし」で募集して看護師の採用に成功した事例はこちら

答えてくれた人


中島恵里(なかしまえり)さん
株式会社エンブライト 代表取締役社長

鹿児島大学理学部卒。
新卒でメーカーに就職、人事に携われる仕事に従事したいと考え、2018年まで約4年間ティスメ株式会社(現:株式会社トライトキャリア)にて医療・福祉従事者の就職を支援。
関東県内の病院・施設へ赴き面接や見学に同席する中で、「受け身」の採用となっており、高い手数料を払って紹介会社から採用する前に、人事部の広報活動に注力できていない法人様が多く、また、実際に施設へ行くと、ホームページなどの情報だけでは分からない、法人の魅力が多くあり、求人PRが整っておらず「もったいない」と感じた。
そこで、採用フローの見直しなど採用課題を解決し、次々と応募が来る「自社採用」の構築を支援する株式会社エンブライトを創業。

株式会社エンブライト Webサイト

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