
ドクターメイトの夜間オンコール代行™の「夜間かけつけ(オンサイト)機能」をご活用頂いている施設の中から、導入前の課題と導入後の効果をうかがうインタビューコンテンツ。
今回は東京都北区の「赤羽北さくら荘」施設長である井坂様にお話をうかがいました。
- 課題
- 夜間救急時の病院待機等で看護師が約5時間拘束されていた
- 睡眠不足による疲労蓄積と、翌日の業務への影響があった
- 効果
- 看護師の拘束時間が約5時間から1時間(5分の1)へ大幅短縮
- 看護師は「医療情報の整理」という専門性が活きる業務に集中できるように

160床の大規模施設が掲げる「職員ファースト」の真意
「職員が健全に働ける環境を作らなければ、利用者様に最高の価値は提供できない」
そう語るのは、東京都北区にある特別養護老人ホーム「赤羽北さくら荘」の施設長です。長期160床という大規模施設を運営する中で、同施設では常に職員の負担軽減とケアの質の向上を模索してきました。
今回、すでに導入していたドクターメイトの「夜間オンコール代行™」に加え、新たに「夜間かけつけ(オンサイト)機能*」の実証実験を実施。その結果、看護師の夜間業務時間を「5分の1」に短縮するという劇的な成果を上げました。
*新サービス「夜間かけつけオプション」は、東京23区を中心に埼玉の一部でも2026年2月から順次提供開始
<導入前>
オンコール代行だけでは消せなかった「ラストワンマイル」の負担
これまで、同施設では夜間の救急搬送が発生した際、現場では以下のような「無理」が常態化していました。
「行って、待つだけ」で失われる5時間
救急搬送が発生すると、施設の看護師は、深夜であっても施設へ駆けつけます。 入居者情報の準備、119番通報、ご家族への連絡、そして救急車への同乗。病院に到着しても、診察・検査・入院手続きが終わるまで待機することも多く、拘束時間は平均して3〜4時間、移動等を含めるとトータルで5時間近くを要していました。
翌日の業務への悪影響
深夜に5時間拘束されれば、当然睡眠時間は削られます。翌日も通常勤務がある場合、看護師のパフォーマンス低下は避けられず、疲労の蓄積が課題とされていました。
夜勤(介護)職員のスキル課題
本来であれば、119番通報やサマリー(申し送り書)の準備は夜勤の介護職員が行えれば理想的です。しかし、経験の浅い職員が多く、119番通報・救急隊・ご家族などとのコミュニケーションや、事務所での貴重品を持ち出す事務作業に不慣れで、どうしても看護師が現場に行ってサポートせざるを得ない状況がありました。
看護師は「施設」まで。「搬送」はプロに任せる分業体制
そこで導入したのが、「搬送対応(付き添い)」のアウトソーシングです。 今回の実証実験では、以下のような役割分担を行いました。
| 看護職員 | 施設へ駆けつけ、搬送の準備(サマリー作成や家族連絡)を行い、ドクターメイトの連携スタッフに引き継ぐまでを担当。 |
| ドクターメイト | 救急車への同乗、病院での待機、ご家族への引き継ぎを行う医療機関をマネジメント。 |
<導入後>
拘束時間が「5時間→1時間」に。生まれたのは身体と心の余裕
実証実験の結果、効果は数字として明確に表れました。
【定量成果】圧倒的な時短効果
これまで病院での待ち時間を含めて約5時間かかっていた対応が、施設内での準備と引き継ぎだけの約1時間で完了しました。
「一度病院へ行くと、検査などで3時間は拘束されるのが常でした。それが施設内対応だけで済むようになり、体力的にも精神的にもかなり楽になりました。翌日の業務への影響も最小限に抑えられます」(看護職員)
【定性成果】適切な役割分担の確立
看護師は「医療情報の整理」という専門性が活きる業務に集中し、単なる「待ち時間」という非生産的な時間を削減することに成功しました。

空いたリソースで、次世代の夜勤スタッフを育てる
今回の実証実験で、看護師の負担を劇的に減らせることが実証されました。しかし、赤羽北さくら荘の挑戦はここで終わりではありません。
「今後は、夜勤職員(介護職)のスキルアップも図っていきたい」
将来的には、119番通報やご家族連絡、書類の準備などを介護職員だけで完結できるように日中の教育体制を整える方針です。そうすれば、看護師が施設へ駆けつける必要すらなくなるかもしれません。
「外部リソース(ドクターメイト)」と「内部教育」の両輪で、大規模特養の夜間体制はさらに盤石なものへと進化しようとしています。



