
ドクターメイトの日中医療相談・夜間オンコール代行™サービスをご活用頂いている施設の中から、導入前の課題と導入後の効果をうかがうインタビューコンテンツ。
今回は愛知県一宮市の「特別養護老人ホーム ガーデンハウス今伊勢」前施設長の猪飼様、現施設長の榊原様にお話をうかがいました。
- ガーデンハウス今伊勢
- 愛知県一宮市の自然に囲まれたのどかな景色の中にガーデンハウス今伊勢はあります。
ご利⽤者さまも、職員も笑顔の絶えない環境づくりを⽬指しています。


<導入前の課題>
新施設の看護師求人 ネックはオンコール
ードクターメイトを検討いただいた背景を教えてください
◆榊原様:
施設長からドクターメイトのお話があったとき、丁度当施設が開所のタイミングで、募集をかけていくところでした。
2023年の4月にオープンしたばかりの特別養護老人ホームですが、求人を出すにあたって2022年の4月か5月の段階から、どういう形で募集をするかという話をしていました。
今までの経験上、特別養護老人ホームなどの高齢者施設では、「夜間のオンコール対応がある」という条件がネックとなり、介護職員だけでなく看護師の採用も難しい状況でした。それならドクターメイトを導入して、「夜間オンコール対応なし」の条件で求人をかけられるようにすれば解決するのではと考えました。
◆猪飼様:
私が初めてドクターメイトを知ったのは2年前のことで、当時は正直よくわからなかったうえに、自分たちの施設で活用できるのか不安でした。しかし、当施設の立ち上げにあたって、看護師の採用で夜間オンコール体制がネックになることはわかっていました。
新しい施設で1からオペレーションを組めるということもあり、オンコール代行の導入を検討しました。
<導入時の課題>
丁寧なサポートで導入負担はなし
ーオンコール代行はまだ珍しいサービスだと思いますが、導入に際して不安はありましたか
◆榊原様:
あまりありませんでした。
駆けつけがなくてもしっかり対応してくれて、レポートも出してくれる、昼間の職員との連携も取れると伺っていました。
施設長からも詳しく話を聞いて、2年前にドクターメイトを初めて知った時よりももっとサービスが充実しているのではないかという期待がありました。
ードクターメイトを導入するにあたって、お2人の役割があれば教えてください
◆猪飼様:
「ドクターメイトのサービスを導入するから、気軽に利用してね」と号令をかける係です。
◆榊原様:
施設長からの号令がしっかりありましたので、職員がサービスを活用できるように細かなオペレーションを決める役割でした。
どこに何があれば職員が利用しやすいか、ドクターメイトからレポートがきたら、どういった流れで翌日出勤の職員と共有するか、オンコール先がドクターメイトではない場合はどうするか、といった部分を固めてマニュアル化し、現場に伝えていきました。
ードクターメイトを導入するための準備について、負担感はいかがでしたか
◆榊原様:
負担感はほとんどなかったです。
夜間オンコールについては、施設のオープニングスタッフ研修のとき、ドクターメイトから非常に丁寧に説明していただきました。ツールの使い方の練習も何度もしていただいたので導入してすぐ活用できました。
逆に、ドクターメイトでは対応できない部分を整理しました。その部分は施設内でルールを決める必要があったので、そちらの準備が大変でした。とは言え、ドクターメイトから、「ここまではドクターメイトの役割、ここは施設のルールに沿って対応してください」と役割を明確にしてもらえたのもありがたかったです。

<導入後の変化>
「オンコール対応なし」で優秀看護師を大量確保、理想のスタートへ
ーオンコール代行を導入したことで、何か変化はありましたか
◆猪飼様:
オンコール対応なしで看護師求人を出してみると、最初の説明会で15人もお越しいただき、合計の応募数としては50名を超えていました。
看護師の求人はとても難しいです。条件を変えたところできっと応募は少ないだろうと思っていましたが、介護職員よりも多く応募がきて本当に驚きました。
実際に採用してみたところ、優秀な方ばかりでした。能力は高いのに、お子様を育てながら仕事をしており、オンコール対応ができない方や、オンコール対応がネックになって離職された方が多いということがよくわかりました。
ー現状難しいと言われる看護師の採用で大成功されていると思いますが、面接で工夫されたことはありますか
◆榊原様:
考え方が施設にマッチするかどうか、重点的に確認しました。
看護師に応募いただいた方は高齢者施設での経験がある方が少なく、ほとんどが総合病院や訪問看護出身でした。高齢者施設は医師がほとんどいない環境なので、看護師が医療的な判断を迫られ、そこの責任を負担に感じる方もいます。ミスマッチを防ぐためにしっかりお伝えしました。
また、看護師は介護職員や他職種とも施設内連携をとる必要があります。介護職員の中には資格の有無やいろいろなバックボーンがある方を含めてチームワークを築けるかどうかも確認しました。
介護職員・看護師間のチームワークにも貢献
ー採用以外の部分では、ドクターメイトの効果は感じられましたか
◆榊原様:
ドクターメイトにオンコールする際、報告に必要な項目は明確にヒアリングされているので、導入後はそれが介護職員に浸透して、日中のご利用者様の健康管理でも同じように報告してくれます。
他にも救急車を呼んだときや看護師に報告するとき、最低限これだけは伝える、逆にここを伝えれば相手に状況が正しく伝わるといったところは大きな学びになったと思います。
看護師は夜間オンコールを受けることがほとんどない状況です。ゼロではないですが、「第1報はドクターメイト」というのが安心に繋がっており、お陰で日中やるべき業務に集中できていると感じます。
夜間オンコールの負担がなく、介護・看護それぞれ自分の役割に集中できるからこそ、双方の連携も深まっているように思います。
◆猪飼様:
話しながら気付きましたが介護職員・看護師の関係性が上手くいっていると感じます。
ドクターメイトの導入以前は、介護職員が看護師に夜間オンコールをすることで「迷惑をかけてしまったな」と思う部分があり、そこから上下関係のようなものが生まれるという問題がありました。
今はそれがないので、コミュニケーションが円滑で協力関係が築きやすくなっていると思います。

生活する人の安心も、働く人の安心も支えてくれている
ー夜間オンコール代行サービスの魅力は何でしょうか
◆猪飼様:
私は介護職員が、夜勤のときも安心して気軽に相談できる点がいいと思います。夜勤で転倒や発熱など何かあったとき、介護職員はとても不安になります。ドクターメイトへの相談件数を見ると、だんだんと数が増えており、職員がしっかりサービスを活用してくれていると感じます。施設看護師に何度も電話をかけるのは申し訳ないという気持ちも出てきますが、ドクターメイトなら何回かけても大丈夫と思えることも大きいです。
◆榊原様:
ドクターメイトで対応してくれている方は実際は遠くにいますが、まるで近くにいるように気軽に相談できます。これによって、生活する人の安心も、働く人の安心も支えてくれている。それが魅力だと思います。
現場に寄り添った、働きやすい環境作りは必須
ードクターメイトの導入を検討されている施設に一言お願いします
◆猪飼様:
オンコールが看護師の負担になっているのであれば、オンコールの回数自体を減らす方法を考えた方がいいんじゃないか、という意見をよく聞きます。それはつまり、オンコール対応をしてくれる看護師がいることが当たり前になってしまっています。
ただ、この当たり前が今後も続くのかというと疑問に感じており、職員に負担を求めるだけではいつか限界が来ると思います。介護は離職率が高い業界です。何が離職率の高さに繋がっているかと言うと、私は夜勤の不安だと思います。だから私は、ドクターメイトを導入して、施設が職員に寄り添って、夜勤に関わる不安を減らせたらいいと思いました。
働きやすい環境作りを本気で考えるなら、施設としてできることはすぐにやるべきだと思います。また、施設が生き残るためにという点でも、看護師の採用は重要です。
オンコールがあるから離職し、オンコールがないから採用しやすくなるということは明白です。そういった意味でも、ドクターメイトは必要なサービスだと思います。

◆榊原様:
今は看護師がオンコール対応をしてくれているからそれでいい、で終わってしまえば何も変わりません。施設内で、できるだけオンコールをかけないようにと努力をし続けるというのも難しいです。
若い方、無資格未経験の方、外国人の方、いろいろな方が入職しますが、一定のスキルを担保するためには何でも現場任せではなく、ドクターメイトのような外部の力を借りる必要があると思います。
現場がやってくれるからいいと放置せずに、運営側は現場に歩み寄って、職員やご利用者様のことを考えているという姿勢を見せてほしいと思います。安心して働けることは、ご利用者様が安心して過ごせることと繋がっています。
そうすると、そこで長く働こうと思う職員も増えるし、施設自体の強みにもなり、いい循環が生まれるのではないでしょうか。
ーありがとうございました。
