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「介護加算」の意義とは?

財務省「介護報酬改定の効果検証が不十分」 加算の整理・統合も厚労省に注文

https://headlines.joint-kaigo.com/article-8/pg1112.html

厚労省が財務省にツッコこまれていますね。
介護報酬改定をしたはいいものの効果検証が不十分とのことです。

介護報酬のルール

介護報酬というのは点数で表されているわけで、1点=10.00〜11.40円という換算式で計算できます。
つまり、「この処置をやったら○点」だから●円の報酬がもらえるよというルールです。

特に介護保険に9割近く依存している特別養護老人ホームなどでは少しの点数の変更が、年に換算するとものすごい収益差になったりします。
そのため、この加算がどうなるかは死活問題なんですね。

しかもこの介護報酬は3年ごとに改定が行われていきます。
3年ごとにルールブックが変わっていくようなものです。(医療報酬は2年ごとなのでもっと厳しいが)
なかなか現場は忙しい中色々と変更するのは大変です。
しかし、その加算通りに動かないと施設の運営が傾いてしまうのだから必死に合わせようとするのです。

「加算は効果があったのか」の検証が不十分?

何をもって効果と言うかだと思いますが、現場は加算がついている方向に向かって動くのだから、その効果検証は絶対に必要だと思います。
そうでないとルールが増えていく一方ですよね。
自分がやっているスポーツでどんどんルールが増えていったら嫌ですよね?

その時によく見るのが、「全体の何%が加算を満たしています」というデータですが、それだけではあまり意味がないと思うのですよね。
重要なのは加算を満たす施設が増えたことで、「目標とする数値がどう変わったか」ですよね。
施設内の褥瘡の発症率が減ったとか、そこにかかわる社会保障費が減ったとか、そういう観点で見ないと意味がないと思います。

新しい加算を考える前に、昔からある加算は、加算が始まってから効果が出ているのかのデータを出して不要なものは削っていけるといいですね。
加算もシンプルに。
シンプルイズザベスト!