
ドクターメイトのサービスをご活用頂いている施設の中から、導入前の課題と導入後の効果をうかがうインタビューコンテンツ。今回は、熊本県熊本市の『特別養護老人ホーム かなんの杜』の皆様に、夜間オンコール代行™およびオンライン精神科医療養指導の導入についてお話をうかがいました。(取材協力:施設長 蒲池様、入居科科長(看護師) 花澤様、介護副主任 中島様)
- 課題
- 連絡基準が曖昧で、月20件のオンコールが発生
- 夜間オンコール待機によって看護師が疲弊
- 精神科の受診のタイミングの見極めが困難だった
- 効果
- 月20件のオンコールがなくなり、オンオフの切り替えができるように
- 介護職員に「自分で報告する習慣」が根付き、責任感が高まった
- 通院の手間は大幅削減し、オンラインで気軽に相談できる環境になっている

<夜間オンコール代行™ 導入前の課題>
「いつかかってくるか分からない」電話を持ち続ける負担
ー夜間オンコール代行™の導入に至った経緯を教えてください
◆花澤様(入居科科長):導入以前は、3〜4名の看護師が交代でオンコール対応を担っていました。「いつかかってくるか分からない」電話を常に手元に置き続けることが非常に大きな苦痛でした。日中の業務が終わってからも心が休まらず、「夜中に電話がかかってくるかもしれない」というプレッシャーからなかなか寝付けないなど、常に精神的な負担を抱えていました。
◆中島様(介護副主任):介護側も「この程度の症状で本当に電話してよいのだろうか」「休んでいる看護師を起こしてしまうのは申し訳ない」という迷いや遠慮がありました。
「お医者さんが近所にいる感覚で気軽に相談できる」という言葉が後押しに
ードクターメイトを選ばれた決め手を教えてください
◆花澤様(入居科科長):最大の決め手は、「気軽に相談できる」という点です。導入前の説明で「近所にお医者さんの知り合いがいるような感覚で、気軽に相談していいですよ」という言葉をいただいたのですが、その表現がとても腑に落ちて、「まず試してみよう」という気持ちになりましたね。
ー導入前に不安はありませんでしたか?
◆中島様(介護副主任):現場の介護スタッフから不安の声も上がりました。しかし、現場の介護スタッフが抱えていた不安は、1回目の電話ですぐに払拭されました。電話口では「お名前・年齢・生年月日」といった必要な情報を一つひとつ丁寧に確認してくれて、現在の状況も細かく聞き取ってもらえます。その場で判断が難しい専門的な事項については、医師にしっかり確認したうえで折り返し連絡をくださり、その後FAXで詳細な記録も残してくれます。

<夜間オンコール代行™ 導入後の効果>
”オンオフの切り替え”が生まれ、オンコール負担から解放された
ー夜間オンコール代行™の導入後、看護師の方々にはどのような変化がありましたか?
◆花澤様(入居科科長):月20件ほどあったオンコールがなくなり、「オンとオフ」が明確に切り替えられるようになりました。もちろん気になるご利用者さまは個別にいらっしゃいますが、「いつかかってくるか分からない電話を常に持ち続けている」という落ち着かなさや、夜間なかなか寝付けないといった精神的な負担は解消されています。
◆蒲池様(施設長):夜間オンコール代行™の導入を通じて、職員の意識が変わってきたと感じています。以前は「慣れた看護師さんだから分かってくれるだろう」という暗黙の前提のもと、夜勤スタッフが深く考えずにすぐ電話をかけてしまい、連絡すればそれで完結という感覚がありました。いまでは「電話をかける前に自分たちで状況を整理し、きちんと報告する」習慣が生まれています。相談先が外部に変わったことで、良い意味での責任感や緊張感がスタッフに芽生えたと思います。
また、夜間オンコール対応の看護師からのアドバイスの中には観察のポイントも含まれており、新人職員が「何を観察すべきか」を実践の中で学ぶ機会にもなっています。職員の教育面においても非常に大きな効果だと感じています。
「オンコールなし」は、採用における明確なプラス材料
ー看護師の採用・定着への影響はいかがでしょうか?
◆蒲池様(施設長):他の取り組みとの兼ね合いもあるため、厳密に言い切れない部分はありますが、離職率は低下傾向にあるという実感はあります。ただ、求職者に「オンコールなし」とお伝えできることは、採用における明確なプラス材料になっていると感じています。
<オンライン精神科医療養指導 導入前の課題>
受診の目安が分からず、スタッフ自身にも強い精神的ストレスが
ーオンライン精神科医療養指導の導入に至った経緯についても教えてください
◆花澤様(入居科科長):導入以前は、精神科の受診につなげること自体が非常に難しい状況でした。夜間の不眠や一時的な興奮、自傷他害の兆候、あるいは急激な無気力によってそれまでできていたことができなくなるといった変化が生じた際、「主治医の先生に相談するのが良いのか、それとも精神科の専門医に診ていただくべきなのか」という受診のタイミングや判断基準の見極めが、施設内では非常に困難でした。結果的にかなりギリギリのところでやっと専門医につながる、ということが多かったです。
◆中島様(介護副主任):現場の介護スタッフは、夜間不眠や自傷他害、暴言・暴力、あるいは急に無気力になってしまうご利用者さまに対し、「なんとか施設内のケアだけで対応しよう」と限界まで抱え込んでいた状態でした。受診となれば、スタッフの付き添いによる人員的・時間的な負担が大きくなります。また、精神科受診に踏み切ることでご家族を不安にさせてしまうのではないかという懸念もあり、「施設内で対応しなければ」と模索し続けていました。
そのような状況もあり、「ドクターメイトを導入する」とお伝えした際には、「精神科受診よりも気軽に利用できるし、一つの選択肢として助かる」という前向きな声が多かったです。
<オンライン精神科医療養指導 導入後の効果>

気軽に相談できる精神科医が、現場を変えていく
ー精神科医療養指導を使ってみての、印象はいかがでしたか?
◆花澤様(入居科科長):先生が落ち着いて話を聞いてくださるので、相談する側として安心感があります。まず、私たちが一生懸命ケアに取り組んでいることをまず認めてくださった上で、アドバイスをいただけるんです。「私たちだけが困っているわけではないんだ」と思えるようになりました。質問に対して的確なアドバイスをいただける点も、非常に助かっています。
ー印象に残っている相談内容を教えてください
◆花澤様(入居科科長):特に印象に残っているのは、不眠のご利用者さまの就寝前の薬を「今日は眠れそうだから様子を見ようか」と省こうとした際のことです。先生から「その薬は睡眠のためだけでなく、日常生活のリズムを整える目的もあるため、眠れる・眠れないに関わらず服用した方がよい」とご説明いただきました。スタッフ全員で「そういうことだったんだ」と腑に落ちた瞬間で、非常に良い学びになりましたね。
◆中島様(介護副主任):介護職員としては、ご利用者さまが落ち着かない状態のとき、つい積極的にコミュニケーションを取ろうとしてしまいがちです。ただ、それが逆効果になる場合もあるんですよね。先生から「少し距離を置くケアも必要ですよ」とアドバイスをいただき、一つひとつの状況に応じて判断することの大切さを改めて学んでいます。
「任せられる所は任せる」が、組織全体のレベルアップにつながった
ー改めて、ドクターメイトを導入したことで施設全体に生まれた変化はありますか?
◆蒲池様(施設長):オンライン精神科医療養指導においても、先生から直接知識を得ることで、施設全体のスキルアップにつながっていると感じています。
大きな病院(大学病院など)の精神科は、予約をとるだけで1ヶ月待ちになることも珍しくなく、受診につなげること自体、敷居が高かったです。苦労して受診できても、「認知症と診断され、薬を処方されて終わり」というケースが多く、現場の悩みに寄り添った継続的なサポートに繋がりにくい状態でした。
ですがドクターメイトの先生は単なる診断や処方にとどまらず、現場の状況に寄り添って親身に対応してくれます。現場で積極的に活用されているのも、その信頼があるからだと思います。
オンラインで「何でも気軽に専門医に相談できる」環境と心強いパートナーを得たことで、施設全体のケアの質が大きく向上していると実感しています。

<まとめ>
オンラインで圧倒的に「楽」になる
ー他のドクターメイトサービスについても教えてください
DM-study(研修システム)導入の効果
◆蒲池様(施設長):法定研修の確実な実施と、管理者の負担軽減、スタッフの基礎知識の底上げを実現できています。
DM-study(研修システム)の中に法定研修が含まれており、スタッフ全員が漏れなく受講できる体制が整いました。これまで「誰が何の研修を受けたか」を管理・把握するのは非常に大変でしたが、システム化によって進捗管理が容易になりました。全員参加型の仕組みであるため、スタッフ全員が最低限必要な基本知識を確実に身につけることができています。
オンライン診療サポート(皮膚科) 導入の効果
◆花澤様(入居科科長):もう本当に「便利、楽」という言葉に尽きます。
外部へ通院する手間が大幅に省けました。当施設では受診時にご家族へ同行をお願いする方針をとっていますが、オンラインで完結することでご家族の付き添い負担も大きく軽減されています。
お互いが持続可能な形で介護に向き合える選択肢を

ー最後に、導入を検討している施設へメッセージをお願いします
◆中島様(介護副主任):導入前は不安もありましたが、実際に使い始めてから「導入してよかった」と思える場面が数多くありました。夜間にアクシデントが発生した際、現場スタッフはどうしても焦りが生じるものです。そんなときでも、ドクターメイトの看護師が落ち着いて丁寧に対応してくれると、対応している自分たちまで自然と冷静になれる。これも大きなメリットのひとつですね。
◆花澤様(入居科科長):「便利で楽になる」ということに尽きます。人手不足が深刻な現代において、「看護師がオンコールを担わなければならない」「施設長や理事長が医師であれば24時間対応の責任を負うべきだ」という旧来の考え方を変えずにいると、将来的な施設の存続にも影響が出てくる可能性があります。
外部に委託できる部分は積極的に任せ、お互いが持続可能な形で介護に向き合える選択肢を持つことは、非常に重要だと思います。導入をご検討中の施設の方には、ぜひ一度試していただきたいですね。





