ドクターメイトの夜間オンコール代行™サービスをご活用頂いている施設の中から、導入前の課題と導入後の効果をうかがうインタビューコンテンツ。今回は島根県益田市の「特別養護老人ホーム 「ますだ」ハイツ」事務局長の服部様、施設長の河野様、介護長の岡崎様にお話をうかがいました。
- 「ますだ」ハイツ
- 【施設の運営方針】
利用者の人権を尊重し、常に利用される方の立場に立ったサービスの提供に努めます。
サービスの提供は、ご家族、関係市町村、居宅介護支援事業者や保健・医療・福祉機関等との連携を図り、利用される方の心身の状況、ご希望などを踏まえ適切に行います。また、その評価を行い改善を図ります。
<導入前の課題>
初めは本当にできるのかと不安だった
ードクターメイトを知ったきっかけを教えてください
服部さん:
理事長がドクターメイトからのFAXを見たことがきっかけで初めて知りました。必要であれば、どんどん新しいものを入れていきたいと理事長は考えており、「こんな新しいビジネスが出てきたのか。これはいいものではないか」ということで、毎週法人内の各施設長たちなどが集まる運営会議で情報共有されました。
初めて知った時は、本当にそんなことできるのかと不安でした。ただ、理事長が直接ドクターメイトと話をして、怖いものではないと思っていたことに加え、「職員の負担をなんとかしたい」という想いを持って提案していただいたこともあり、看護師の負担軽減や採用につながることを期待して、やってみようということになりました。
ー他のお2人はドクターメイトを初めて知った時どのように思われましたか
岡崎さん:
正直かなり不安でした。導入前は施設看護師にご利用者の名前を伝えるだけで、日頃の状態など理解した上での指示があったり、駆けつけてもらったりしていました。だからこそ、日頃のご利用者の様子も知らない上に、顔を見たことがない看護師にオンコールするのは不安でした。
河野さん:
運営会議で理事長から紹介されて初めて知りました。理事長は施設内の看護師負担を理解し、心配してくれている上での提案をいただいたのですが、私は信頼できるのかと心配していました。ただ、理事長などから話を聞く中で「ドクターメイトなら大丈夫そう」と自分自身が納得した上で、まずやってみようということになりました。
看護にも介護にも負担がかかっていたオンコール
ー導入前にはどのような課題がありましたか。
服部さん:
「ますだ」ハイツは110床をご用意しており、元々は7名の看護師で日中業務やオンコール対応含めて対応していました。しかし、導入前は看護師が4名しかおらず、その人数で全ての業務を対応しなくてはなりません。オンコールの夜間待機、必要であれば駆けつけてもらい、翌日は寝不足の状態で日中の業務に当たるなど、かなりの負担がかかっていました。ハローワークなどにも求人は出しましたが、応募はなく、たまに紹介会社のご協力で入職いただく方がいるのみです。しかし、早期離職も発生しており、人材不足は解消できませんでした。
河野さん:
夜間待機手当も出しているので、仕事だからと本当に看護師は頑張ってくれましたが、子育て世代の看護師が多く、「寝かしつけの最中にオンコールがかかってきてしまいどうしようかと、あたふたすることもあった」と聞いています。また、夜間対応することで翌日の業務にも影響が出てしまうなど人材不足による負担はかなりの影響を及ぼしていました。
介護職員も寝ている看護師を起こすことがわかっているので、オンコールすることに精神的な負担を感じていました。だからこそ、「これぐらいなら大丈夫」と自身で判断してしまい、本来は連絡しないといけないこともオンコールしないこともあったようです。オンコールに対しては看護も介護も負担に感じていました。
<導入時の課題>
積極的な現場への働きかけで定着がスムーズに
ー導入当初のことについて教えてください
河野さん:
準備段階で現場への説明資料作成や、理解・納得してもらうための働きかけに力を入れました。この事前の動きが功を奏し、比較的導入はスムーズでした。導入当初は施設看護師に電話がきてしまい、その都度看護師から「次回はドクターメイトにかけてね」と伝えてもらいました。
ただ、介護からすると顔を見たことない看護師に電話をかけることはかなり不安があり、それを解消する必要性も感じていました。そこで、先輩介護職員が高校を卒業したばかりの新人に対して「自分が見ているから電話をかけてみよう」と働きかけ、新人に電話をしてもらいました。ドクターメイトの看護師がバイタルなどを優しく上手に聞いてくれる安心感もあり、新人でも電話をかけることができることを受け、多くの方が使ってくれるようになりました。今では月に8~10回程度はドクターメイトにオンコールしています。
服部さん:
河野さんは職員を大切にする思いがとても強い方です。現場の方々への働きかけがとても大切で、実際に実行した働きかけがとても効果的だったと思います。
<導入後の効果>
看護師の負担が軽減されより働きやすい職場になった
ー導入後の効果を教えてください
服部さん:
2022年12月現在では6名の看護師が「ますだ」ハイツで働いてくれています。直近で異動があったため、6名となっていますが、異動前は7名いたため導入後3名の方に入職いただけました。採用面での影響はあまりありませんでしたが、2022年度は看護師の離職者が出ておらず離職防止、ひいては働きやすい職場環境整備にドクターメイトはかなり繋がっていると思います。
ドクターメイトを導入して看護師の夜間待機負担の軽減ができたことで、日中含む全体の業務負担の軽減につながりました。業務負担が軽減されることで、より働きやすい職場になり、長く続けていただける。また、今後はさらに人が集まってくることで、業務にも余裕が生まれ、労働災害の防止につながると考えています。実際に島根労働局のイベントなどで発表させていただく機会もありましたが、私や河野の元に「ドクターメイト導入後の感触を教えてほしい」と問い合わせをいただくこともありました。
河野さん:
正確な数字は把握していませんが、施設看護師にかかってくるオンコール数と駆けつけ数は確実に減っています。看護師からは「ドクターメイトからのオンコールレポートが増えると嬉しい」と聞いています。本来なら自分たちで受けなければならなかったものがこれだけあったと認識しながらも、それを気にせず夜眠ることができることに喜びの声があがっています。
介護職員にもいい影響が出てきている
岡崎さん:
介護職員の中では、成長に繋がっている職員もいます。オンコール時に観察のポイントを的確に聞いていただけることで、自身が行う観察の時にもポイントがわかるようになってきています。また、できる自信がついてきたことで、コロナでお世話になった方へのお礼文章の作成などケアサービス以外の部分でも積極的に取り組んでくれるようになりました。
河野さん:
オンコールした職員にとって、自身の相談でちゃんとレポートがドクターメイトから返ってくることで、自分でもできるんだと自信を持つことができるようです。また、ドクターメイトの看護師が「とても優しく上手に聞いてくれるから答えやすい」と安心してかけてくれています。今までは「起こしてしまうのも申し訳ないから、これぐらいなら経過観察でいいか」と自分で判断してしまっているところも気軽にドクターメイトに相談しています。この小さな相談ほど大切であり、いただけるアドバイスがとても施設にとってはありがたいです。
導入時にドクターメイトからいただいたチェックリストをファイルにまとめて、オンコールをする前にはご利用者のどこをチェックすればいいのかがわかるようにしています。オンコール後いただけるレポートはユニットなどの関係各所に共有してもらっており、そのレポートを見てユニット内でのコミュニケーションを取るきっかけにもなっています。現在では日勤から夜勤への引き継ぎ時に注意しておいてほしいご利用者を説明し、どの状態であれば施設看護師に連絡が必要かを看護師から介護職員に伝えています。
施設職員全員が喜んでいる
ーこの記事をご覧の方にメッセージをお願いします
岡崎さん:
初めは顔も知らない看護師にオンコールすることは本当にハードルが高いと思います。しかし、勇気を出して電話してみると本当に優しく質問をしてくれて、夜間職員の悩みを解決してくれます。
河野さん:
外来診察の要領で電話をかけてほしい、というドクターメイトのアドバイスが今でも心に残っています。初めは疑いをもったり、負担に思ったりするかもしれませんが、回数を重ねるごとに施設全体の負担が少なくなっていくことを実感します。ドクターメイトの看護師とコミュニケーションが取りやすく施設職員全員が喜んでくれています。
服部さん:
当法人では職員の皆様の福利厚生にとても力を入れています。バースデイ休暇を取り入れたり、育休が取りやすい環境を整えたりとお互いが協力しながら働きやすい職場環境を整えています。実際に育休から戻ってきてくれる職員もいます。そのほかにも施設保育園を設置しており、職員の孫が保育園に入園していたり、園児とご利用者、職員が触れあうこともあったりと様々な工夫をしています。ドクターメイトの協力で施設職員の負担が軽減されていることも働きやすい職場環境を整えることに寄与していると感じています。導入を悩んでいるのであれば、まずはやってみることをおすすめします。
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