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「ドクターメイトのサービスが介護業界に大きく広まってほしい」現場にも経営側にも双方に大きなメリットが|導入事例(株式会社さわやか倶楽部)

  • 施設種類 介護付き有料老人ホーム
  • 課題 採用難
ドクターメイト&さわやか倶楽部_トップ

(右)株式会社さわやか倶楽部取締役運営部長の石本将宏さん。弊社にて代表取締役青柳とともに

全国で有料老人ホームや介護施設を展開する株式会社さわやか倶楽部では、2018年度よりドクターメイトの医療相談サービスを導入、2020年度からは「夜間オンコール代行™」サービスを導入、現在では41施設で利用いただいています。そのきっかけは、看護師の採用の難しさという課題を抱えていたことにあるといいます。サービス導入までの経緯から現在までどのような変化があったのか、弊社代表取締役で医師である青柳直樹が、株式会社さわやか倶楽部取締役運営部長の石本将宏さんに話を伺いました。

ドクターメイト&さわやか倶楽部_会議
インタビュー当日は福岡から東京への出張の合間を縫って弊社までお越しいただきました

些細なことでもすぐに相談できるのが大きなメリット
早めの対応ができるように

青柳:さわやか倶楽部さんでは、導入にあたってどのような課題を抱えていらっしゃったのでしょうか。導入のきっかけについてのお話を伺いたいと思います。

石本さん(以下敬称略):介護の現場でも看護師さんが必要になってくるのですが、介護施設での採用はなかなかしづらいという課題があります。その原因のひとつが給与面、もうひとつが夜間の対応というのがあります。介護施設を希望される看護師さんの多くは家庭の事情や年齢的な問題で、夜勤ができなくなった方が多いんですね。採用に当たって「夜間のオンコール対応をしてほしい」という話になると途端に顔色が変わってしまって……。結局、看護師が夜間オンコール対応できない施設は、管理者や別の職種のスタッフが対応しておりました。しかしながら医療に関しては専門家ではありません。最終的な判断が鈍ってしまうこともありました。

ドクターメイトさんのお話を聞いたときに、夜間の相談ができることはもちろんですが、普段から医療的な細かな内容についてもフォローしていただけるというところに大きな魅力を感じました。

インドネシアからの特定技能外国人スタッフが夜間オンコール代行サービスを利用する様子

青柳:ありがとうございます。施設への医療者の確保というところと、あとは判断の質、早めに医療者に相談できることという点を評価いただいたのですね。対応するスタッフさんの不安軽減といった効果も実際ありましたでしょうか。

石本:特に最近「不安が減った」という声が聞かれるようになってきています。そもそも日本人スタッフが多かった当社ではありますが、最近では海外からの人材も積極的に採用させて頂いております。言葉の不安とともに夜勤に入るときに医療面の知識に不安がある為、医師に相談できる場所があるのは、特に一人でいるときは安心につながるといった声が多く聞かれます。

青柳:そうですね。本当にいろんなところで夜間の負担でしたり、不安の声というのはお聞きをするので、そこに我々があることで安心感や信頼感というところに繋がるのであれば、すごく我々も嬉しいなと思いますので、今後も精進したいです。

看護師採用にも効果が
介護職の不安軽減にも

青柳:実際、我々のサービスをご採択いただく際、まだ若い会社ですから正直、不安点など色々あったんじゃないかなと思います。どんな不安があったのか、またそれでも決め手になった部分を教えていただけますか?

石本:夜間オンコールのサービスは新しいもので、ありがたいものだとは思いましたが、正直、本当に24時間対応してくれるの? というのが一番でしたね。訪問医さんでも「24時間対応します」という方はたくさんいらっしゃるのですが、電話をすると全く対応してもらえない。連絡が取れるまでに時間がかかったりというのは、介護業界ではよくある話です。ですので、24時間オンタイムで対応してもらえるのかというのは不安に思った部分でした。あとは、サービス導入後に「サービス自体を取り辞めます」と言われたときに、その後の施設管理者に対するプレッシャーや現場の社員へのストレスが大きくなるだろうと思ったので継続できるのか、というのはすみません、不安でした(笑)

青柳:率直な意見です、ありがとうございます。実際に導入する際も石本さんからは「繋がらなかったらどうするのか」「本当にこのサービスが継続されるのか」といった質問は頂戴し、確認させていただきました。医療者を確保して仕組みを作った上でのサービスであること、これからも継続性を持ってやっていく必要があるなと覚悟を問われた記憶があります。

ー実際に現場での効果について、もう少しお話をお聞かせください。

石本:最初に導入した施設では、管理者がほぼ夜間帯の対応をしていました。新規の施設ということもあり、月に10〜20本くらい夜間にオンコールがあったのですが、サービス導入後はほとんど鳴らなくなったと言っています。また、採用にも効果が出ています。看護師の採用の際に「当社はドクターメイトのサービスを使っているので夜間対応はほぼありません」とお話しさせて頂くと採用に繋がるケースも増えてきています。

また、現場としては細かなことから医師に相談できるので看護師にとってすごく嬉しいようです。医療機関で働いていた頃のイメージで「ドクターに相談するのはハードルが高い」と思っていたようなのですが、何でも相談できるというのは大きな安心感に繋がっているのかなと思います。「血圧が上がっているけれどもどうしたらいいか」など些細なことでも相談に乗っていただける。これは本当に安心感に繋がっています。

また、導入時にも期待していたことではありますが、普段から細かなことを相談できることで、早めの対応ができるということは大きなメリットとなっています。すぐに専門家に相談できれば、入院や命が危ぶまれるというケースも減らしていけますしね。

さわやか倶楽部_石本様
弊社のサービスのメリットを時に現場の方に電話で確認しながらお話いただきました

青柳:現場としてはコールの数が実際に減った、採用面でも効果が出ているということですね。経営的にはこういった仕組みがあることでのメリットはありますでしょうか。

石本:現場で非常に喜ばれていますから、私達としてはこのサービスが辞められなくなってしまいました。経営側としてはちょっと辛い部分ですね(笑)

とはいえ、採用の部分がやはりメリットとしては大きいです。看護師だけでなく、介護職が夜勤をする上で、不安を感じるという人は意外に少なくありません。その際に「うちではこういったサービスを導入しています」と話すと「夜勤も安心ですね」と言ってもらえるようになりました。効果も出ていますし、今後もどんどん利用していきたいなと思っています。

青柳:それはありがとうございます。導入前の率直なご意見や導入後の効果もお聞かせいただいて嬉しい気持ちですが、改めて我々ドクターメイトに対して、今後の期待や要望があればお聞かせください。

石本:このサービス自体、本当に良いものなので、介護業界の中でもっと広がっていけばいいなと思っています。今は施設向けですが、在宅の方に対して行えるサービスになるとこれはかなりメリットがあるのではと思っています。ケアマネさんでも夜間に緊急の連絡を受けている方は多くいらっしゃいますが、このあたりをドクターメイトさんにフォローしてもらえれば、国が進めている在宅への後押しにもなるのではと感じます。 また、これは私の頭の中にあったものではありますが、救急を助けることになるのではと思っているんです。昔からニュースにもなっていますが、本当に緊急でなくても救急車を呼んでしまうケースがかなりの数あるというのが問題になっています。この部分をドクターメイトさんが関わることによって、本当に必要な人へ時間を使うことができますし、また不安を持つ患者さんの安心にも繋がります。大きなサービスになっていただけると嬉しいなと思っています。

「施設で最期を迎えられてよかった」
そう言ってもらえる環境作りを目指す

青柳:ありがとうございます。我々は今施設さんからということで広げていますが、夜の課題は業界等しく持たれているところですので、その中でドクターメイトが広がっていけるよう、まずはここから質のよいサービスを継続的に続けられる体制をしっかりと構築していきたいと思います。さわやか倶楽部さんとしての今後の展望や取り組みがあれば最後にお聞かせいただけますか?

石本:まずは、今行っているサービスの質を全体的にあげていくことですね。介護の世界は閉鎖的だなと思うのですが、どうしても自社のことや自分の施設の枠組みの中だけで動いてしまうのですが、現在SOMPOケアさんと連携して、介護記録の情報共有を始めています。集めたデータを分析し、業務の効率化やより高品質なサービスを提供することが狙いです。

こういった効率化で生まれた時間を食事・入浴・排泄といった基本的なサービスではなく、お客様が人生を全うできるサービスにつなげたいと考えています。当社では九州大学と連携してライフマップというアセスメントツールを開発しました。このツールはお客様がこれまで生きてこられた人生を一緒に振り返り、本当に人生の最期にやってみたいと思うことを一緒に実現していくツールです。

20数年前、介護施設は人生をあきらめる場所のように言われていましたが、施設は人生を楽しむ場所です。施設に入って最期を迎えられたからよかったと思っていただけるようにしていきたいというのが理想です。

青柳:大きい絵を描かれている中で「ここで過ごせてよかった」と思っていただけるような場にしたいと施設さんが思っていらっしゃる。我々もその想いを実現できるよう今後ともご一緒できればとおもいますので引き続きよろしくお願いいたします。

(終)


株式会社さわやか倶楽部

2004年設立。福岡県北九州市を中心に全国に有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅等の高齢者介護施設の運営、障がい者支援サービス、福祉用具の貸与販売等を手掛ける。産官学連携活動も積極的に行っており、AI等を活用した職員の業務効率化に向けた取り組みや生きがいづくりをテーマとしたアセスメントツールの開発にも取り組んでいる。

http://www.sawayakaclub.jp

多くの導入事例をご紹介

ドクターメイトの提供サービスは新しい取り組みであり、介護施設には多くの関係者がいる中で、自分の施設で導入できるのか、効果があるのか、不安に思う方も多くいらっしゃいます。

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