24 日中医療相談 夜間オンコール代行™
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皮膚科の受診、夜間駆けつけが「ゼロ」に |地域密着型特養   新潟県 ケアセンターうしろやま

  • 施設種類 地域密着型特養
  • 課題 待機看護師の負担が大きい

ドクターメイトの日中医療相談サービス・夜間オンコール代行™サービスをご活用頂いている施設より導入前の課題、導入後の効果をうかがうインタビューコンテンツ。
今回は新潟県佐渡市の「ケアセンターうしろやま」事務長 池田様(左)と看護師長 本間様(右)にお話をうかがいました。中央は施設長 齋藤様。

ケアセンターうしろやま
地域の福祉的ニーズを共に受け止め、共感をもって応え続けていくことで、超高齢社会となる佐渡での生活について、コミュニティの支え合いの要としての役割を果たしていきます。

<導入前の課題>

頻発する深夜のオンコールが翌日の日中の勤務に影響

ー導入前にはどのような課題がありましたか
本間さん:
常勤3名でオンコールを回しておりましたが、月平均4回、それも深夜2時~4時に多く、翌朝の出勤に影響が出ることで今後の勤務継続に不安を感じていました。「気軽にオンコールをしてもらって介護職員の不安を軽減したい」「24時間ご利用者様を支えていきたい」という気持ちは強くあるものの、体がついていかず、「これは続かないな」と思っていました。

池田さん:
利用者の要介護度・医療依存度が年々高まる中で、看護師が体調を壊してしまったらどうしようというリスクについて考えるようにもなりました。

厳しい医師・看護師の安定確保

本間さん:
佐渡地域の病院で医師の確保ができず閉院したという話や、体調が悪くなり医師を辞めてしまったなどの話を聞くことが多く、安定して医師・看護師を確保することは非常に厳しいと感じていました。

池田さん:
医師の高齢化でいつ嘱託医との契約が途切れてしまうかわからないという不安がありました。万が一のときのために、リスクヘッジをどうすべきか考えていました。

<導入初期>

嘱託医の理解もあり、スムーズに看護師の負担軽減を実現

ー導入直後のまわりの反応はいかがでしたか

本間さん:
ドクターメイトの24時間医療サービスの導入で、看護師一同「これで助かった・・・」と思っていました(笑) 。嘱託医も本当に親身になってくださる良い先生なのですが、毎日施設にいるわけでもないため、そんな時の相談先があるというだけでも安心材料になりました。日中に不調を訴える利用者さんがいた場合、夜間に起こりうるリスクを予見するサポートもしてくださるので、私達の心強い味方という実感です。

嘱託医の理解もあり利用にハードルはありませんでした。とてもよくしてくださる嘱託医なので、ドクターメイトの導入を伝える事自体は少し緊張をしましたが、オンラインでの相談サービスときいて、とても興味を持ってくださいました。いつも柔軟に対応していただいて感謝しているからこそ、これ以上の負担を嘱託医にかけてしまうのではと、私達で踏ん張っていた部分をドクターメイトに相談できることに安心感を得ました。

ー使い始めて難しいなと思ったことなどありますか

本間さん:
実はあまりありません。

夜間に搬送する水準に達していたから病院に搬送をしたにも関わらず、病院に到着したら症状が落ち着いて、施設に戻されたということがありました。その後、急変が生じた時に日中の様子をよく知る施設の看護師に電話をしていたことがわかりました。

日常を見ている介護職員だからこそ少しの変化に気づくことができ、気づきへのアドバイスをドクターメイトの看護師から受けられる。円滑な相談体制が利用者の安全安楽の確保につながるため、積極的な活用についてはどんどん奨励していました。

導入後に夜間に関しては、まずは使ってみてというところで評価しようとしていたのですが、スムーズに看護師の負担軽減ができています。

<準備していたこと>

駆けつけに必要のものをリストアップ

ー導入にあたり準備されていたことはありますか

本間さん:
もともと準備していたものがあるので、新たにサービス導入のために何かするということはありませんでした。搬送時にも看護師の駆けつけはしておりませんので、夜勤職員で対応をするために「救急隊に伝えるべき資料」もサマリーとして揃えておりました。

夜間オンコール代行に関しては、日中のことを知らない看護師にオンコールするという不安はありました。また、駆けつけが必要な状況はどうなるのか?という切り分けで悩みましたが、お看取り・吸引・服薬の類で現場が混乱しているなど、駆けつけが必要なものをリストアップして、それ以外はドクターメイトに電話するようにと設定しています。

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<定着のポイント>

新しいチャレンジの繰り返しや成功体験が職員全体の基本的な価値観に

ー新しいことにチャレンジすることは抵抗感を感じる方が少なくありません。うしろやま様の風土はどのようにして出来上がったのでしょうか。

本間さん:
もともと理事長が「チャレンジした失敗であれば、全ての責任を持つ」ということを何度も伝えています。そのため私達は自由に施設の中で新しい取り組みをチャレンジさせてもらっています。そのチャレンジの繰り返しや成功体験が職員全体の基本的な価値観として浸透しているのだと思います。

あとは個人的にコーチング、マネジメントに関心がありまして、看護師不在時にオンコール対応をしてくれたスタッフには労いの言葉をかけています。それだけでなく、一つ一つの体験が彼らにとって、成功体験になるように細かいコミュニケーションを大切にしていますね。

<導入後の効果>

皮膚科の受診、夜間駆けつけ数が年間「ゼロ」に

ー導入後の効果について教えてください

本間さん:
ドクターメイトを導入し、1年間の皮膚科の受診はゼロになりました。施設看護師の駆けつけ数においても、月平均2.6回ありましたが、この1年間はゼロです。搬送後の施設に戻るケースも導入前と導入後で約50%削減することができました。

看取りの数は以前よりも増えてきていますが、不要な駆けつけがなくなったことで看取りに集中できており、ありがたく思っています。今後は看取りの方がいるのがわかっているからこそ、日中医療相談やご家族との相談を踏まえて、この状況になったら施設看護師を呼ぶという仕組みを作ろうと思っています。

業務の質が向上し、空いた時間で新たな取り組みも

本間さん:
オンコール負担が大幅に軽減されたことで、日中に疲れている状態で処置をすることがなくなりました。加えて、一つひとつの業務クオリティも上がるので、隙間時間が作れています。これまでしっかりと時間を割くことができていなかった委員会の準備や管理業務にも集中して取り組めるようになりました。あとは、コロナ対応の打合せに時間をつかうことができるようにもなりましたね。
また、介護と看護の連携という意味では、引き継ぎや記録の内容が濃くなったという印象があります。介護職員がドクターメイトに架電する経験を通じて、利用者の既往歴など疾病に関する関心が高まってきたのかなと感じています。

看護職員が施設にいるという安心感

本間さん:
看護師が日中に通院付き添いでいなくなることが少なくなり、介護職員のコールに安定して出られるようになりました。これまでも皮膚トラブルは写真を撮影し、嘱託医の先生に相談しておりましたが、次の往診まで期間があるときは、車で往復10分かかる嘱託医のクリニックに写真持参で職員が訪問していました。看護師が少ない日に施設を離れるということにリスクを感じることもありましたし、介護職員としても医務室のPHSがつながらないという状況はストレスだったと思います。

ドクターメイトの所見を嘱託医の先生にお伝えし、処方箋を出してもらえるので、今までの往診負担がなくなりました。所見に対しての問題も出ておらず、嘱託医とも良好な関係を築けてます。看護師・介護職員のストレスはなくなったという実感を得ています。

ドクターメイトの導入で得られた看護師の心のゆとり

本間さん:
ちょっとした買い物に行くにしても、スマホを手放すことができませんでした。いつくるかわからないという不規則性があるので、どうしても何か私生活でのすべきことをしようとしても、「オンコールが来るかもしれない」という漠然とした不安がありました。今では「この10分の買い物であればドクターメイトに電話をしているかもしれないから」という安心感から私生活にゆとりを持てたと思います。
逆に安心しきって、気づかないということがないように注意したいところです。

また、看護師のゆとりが生まれること仕事をしている時の些細なコミュニケーションの物腰も柔らかくなったと実感しています。以前はお互いに「ちょっときつく言い過ぎたかな?」という反省をすることもありましたが、今は「こう伝えたら、看護師同士の情報連携もうまくいくかな?」という一呼吸をおくことができています。

池田さん:
以前は彼女たちが多忙であることを理解しているから、声をかけにくいということがありました。今では、休めているからかもしれないがよく寝られているせいでしょうか、声もかけやすくなりましたね。

多くの導入事例をご紹介

ドクターメイトの提供サービスは新しい取り組みであり、介護施設には多くの関係者がいる中で、自分の施設で導入できるのか、効果があるのか、不安に思う方も多くいらっしゃいます。

多くの導入施設から参考となる事例をご紹介させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

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