認知症の検査を学ぶ~シリーズ認知症を学ぶ

認知症の検査を学ぶ~シリーズ認知症を学ぶ

認知症の診断に用いられる検査は? 最新の情報を分かりやすく解説

認知症では何よりも診断が重要であることは論を待ちませんが、実はこの診断が思ったより難しいのが実際です。というのも、認知症の場合、たとえば測定した血圧値で診断ができる高血圧のように明確な数値では診断できないからです。検査の1つに「認知機能検査(記憶力や判断力などの評価)」があり、認知機能の状態を点数化して評価する評価尺度が用いられます。こうした評価尺度は認知症かどうかを判定するスクリーニング検査とほぼ認知症であることを前提とした重症度判定検査があり、それぞれ複数の評価尺度が使用されています。

このほか、画像検査や血液検査など、認知症の検査について主なものを解説していきます。

目次

  • 認知症診断の基本的な流れ
  • 認知機能スクリーニング検査
  • 認知症の重症度を測る検査
  • 血液検査、脳脊髄液検査、アミロイドβ血液検査
  • 日常生活動作(ADL)評価、心理検査・精神医学的評価