3月16日に開催された第215回社会保障審議会介護給付費分科会で、厚生労働省が今年度に実施した「LIFEを活用した取組状況の把握及び訪問系サービス・居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用可能性の検証に関する調査研究」の結果概要案が報告されました。調査結果から高齢者施設におけるLIFE活用の実態と加算実態について2回シリーズで解説します。
老健の75.0%でLIFE関連加算を算定
介護保険総合DBのデータより、LIFEの活用が始まった令和3年4月以降から令和4年9月までのLIFE関連加算を算定している事業所割合の推移について、介護老人保健施設では、令和3年4月時点の47.3%から令和4年9月時点では75.0%に。介護老人福祉施設では、令和3年4月時点の34.9%から令和4年9月時点では64.4%に伸びていることが分かりました。
また、科学的介護推進体制加算以外のLIFE関連加算を算定している事業所において、科学的介護推進体制加算を 算定している事業所の割合においても、科学的介護推進体制加算以外のLIFE関連加算を算定している事業所は、いずれの加算においても8割以上の 事業所で介護推進体制加算を算定していたことが分かりました。
厚生労働省 第215回社会保障審議会介護給付費分科会「LIFEを活用した取組状況の把握および訪問系サービス・居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用可能性の検証に関する調査研究事業(結果概要)(案)」
【関連トピックス】
介護職員等ベースアップ等支援加算「昇給実感」わずか18.9%に
介護現場でのテクノロジー活用 最新調査の結果から(3)テクノロジー活用関連加算算定や基準緩和の状況
【関連資料】