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社会福祉法人 医療法人ともに赤字施設割合は増加~2022年度決算分析~<daily news pickup 1月4日>

独立行政法人福祉医療機構が2022年度(令和4年度)決算に基づく医療法人、社会福祉法人の経営分析参考指標の概要を公表しました。いずれも赤字施設率は前年度より悪化するという苦境がうかがえます。

事業収益対事業利益率・サービス活動収益対サービス活動増減差額比率

事業収益対事業利益率は医療法人の本業である事業収益から得られた利益を示す指標で、この値が高いほど収益性が高い事業といえます。医療法人の2022年度の事業収益対事業利益率は 0.5%で、前年度より 1.4 ポイント低下しました。

一方、サービス活動収益対サービス活動増減差額比率は、社会福祉法人の本業であるサービス活動収益から得られた増減差額を示す指標で、この値が高ければ収益性が⾼い事業となります。今回発表された社会福祉士法人でのサービス活動収益対サービス活動増減差額比率は1.7%で、前年度より 0.8 ポイント低下しました。

経費率

事業収益・サービス活動収益に対する経費の占める割合を示す指標で、この値が低いほど収益に対する費用の負担は軽くなります。ただし、良質なサービスを提供する上では適切な値に留めることも重要です。

経費率は、医療法人が22.7%、社会福祉法人が25.0%で、ともに前年度より 0.9 ポイント上昇しました。

従事者1人当たり人件費

従事者1人にかかる平均人件費から給与水準を示す指標で、この値が小さいほど費用削減に寄与することになりますが、良質なサービスを提供する上では適切な値に留めることも重要です。

従事者1人当たり人件費は、医療法人が5,427 千円で前年度より 118 千円、社会福祉法人が4,251 千円で、前年度より 148 千円、いずれも上昇しました。

赤字法人割合

経常増減差額が 0 未満の赤字施設割合は、医療法人が32.5%で前年度より 7.2 ポイント、社会福祉法人が35.7%で前年度より 4.4 ポイント、いずれも上昇しました。

独立行政法人福祉医療機構

2022年度(令和 4年度)決算社会福祉法人の経営分析参考指標の概要について

2022年度(令和 4 年度)決算医療法人の経営分析参考指標の概要について

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