夜間オンコール代行™
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看護師の働き方にゆとりが生まれ働きやすい組織へ|特別養護老人ホーム   岡山県 高寿園

  • 施設種類 特別養護老人ホーム
  • 課題 介護職員の成長待機看護師の負担が大きい

ドクターメイトの夜間オンコール代行™サービスをご活用頂いている施設の方に、導入前の課題と導入後の効果をうかがうインタビューコンテンツ。
今回は岡山県津山市の「特別養護老人ホーム 高寿園」施設長の仁木様、介護支援課長の岸元様にお話をうかがいました。

高寿園
法人理念
『時代に即応した施設運営~人権の尊重と地域福祉の拠点~』
行動指針
私たちは、津山福祉会の理念に基づき次の事項を実践します。
・ご利用者を選びません。
・ご利用者を大切にし、権利擁護に努めます。
・お一人お一人の満足を目指します。
・自己の提供するサービスに責任を持ちます。
・自己の研鑽に努めます。
・地域を大切にし、地域にお住まいの多様な年代の皆さまの相談に親切に応じます。

<導入前の課題>

いつ電話がかかってくるか不安で眠れない時も

ー導入前にはどのような課題がありましたか

仁木さん:

オンコールができる看護師の退職や「もうオンコールはできません」という声があがってきたこともあり、2人でオンコール対応をしていました。入居者に体調の悪い人がいれば、毎日オンコールがかかってくることもありました。また1回だけではなく、数時間おきに複数回かかってくることもありました。いつ電話がかかってくるか不安な上に、1度目が覚めると寝つきが悪くなるので、「結局寝られなかった」という看護師の声もあがっていました。オンコールで寝ることができていなかったとなると、「無理しなくていいよ。最低限でいいからね」と言いますが、途中で早退されると、結果的に残った人の負担が多くなり、ジレンマを抱えていました。さらに、眠れなかった翌日は寝不足で言葉数が少なくなるなど、少し話しかけにくい雰囲気が出てしまっていることもありました。

また介護職員も、「こんなことでかけていいのか」という不安や「どう伝えたらいいかわからない」ということもありました。看護師に気を遣うことでかけにくさがある一方で、甘えが出て何回もかけてしまうことがありました。

もし夜間のオンコールをドクターメイトにお願いできたら、看護師も介護職員もずいぶん負担が楽になるんじゃないかなと思い、情報提供をいただいて導入をしたいと思いました。

準備していたこと

フロー調整の目的を噛み砕いて各ユニットに伝えていた

ー導入にあたり準備をされたことや工夫をされたことはありますか

岸元さん:

オンコールを担当できる看護師が少なくなった時点で、オンコール時の情報の伝わりにくさを改善するために、薬の変更があれば、即時現場に提出して、決められた場所に保管するようにフローを調整していました。また、すぐ目に入るように、電話のかけ方を日誌の一番最初に綴じました。介護職員の中でも学校を卒業したばかりの新人から職歴の長い人までいます。当然、入居者の理解に差が生じますから、誰でも正確に伝えることができるようにしてほしいと発信していました。

仁木さん:

岸元課長が運用フローの部分は責任を持って、情報発信したり、ちゃんとできているかの確認をしてくれていました。また、ドクターメイトの導入を考える以前に、オンコールができる看護師が少なくなった時点でマニュアルを作っていました。例えば「バイタルを測定して、それを持って報告をする」であったり、「応答がある場合は、どんな状態で痛みがあるか」などとオンコールの簡単な基準をA4の紙に大きな字で作っていました。ですので、電話をかける相手が変わるだけという認識でした。

もちろん施設の看護師だったらいつも入居者を見ているので、おおよその経過や既往歴を把握できます。しかし、ドクターメイトに電話をするときは初めての看護師さんですから、きちんと伝えるべき情報を確実に伝える必要があります。そのためにも、伝えるべき情報をケースファイルに綴じたり、薬剤情報は常に最新のものにして、所定の位置に置くなどの小さな見直しはありましたが、導入準備には全く時間がかかりませんでした。

自分たちが薬剤情報を更新しないと、外部のオンコール対応が円滑に進まない。その結果、翌日の自分たちの仕事が回らないというように、業務は連続性があります。お互いが役割を果たさないとアウトソーシングは成り立たないとしっかりと伝えました。私が全体に話して、岸元課長が各ユニットと看護師に噛み砕いて話をしてくれて、各自が理解してくれたんだと思います。

導入をするために業務フローを大幅に変えようとすると、むしろ変更に対する現場の抵抗感が生じます。だからこそ、まずは走りながら考えるというスタンスで、現状のフローを活かしながら、足りない部分があれば都度調整していきました。

導入初期

電話をかけた職員から安心感が広がっていった

ー方針・ルールの見直しは円滑だったとうかがいましたが、浸透についてはいかがでしたか?

仁木さん:

浸透も比較的早かったと思います。ただ、ドクターメイトになかなか電話をかけられない介護職員はいました。今まで、看護師から「昨日寝られなかった」などと言われるぐらい電話していたのに、いざ導入したら電話しないことがあり、不思議でした。

やっぱり現場の抵抗感みたいなものは一部にはあったんだと思います。なんだかんだと施設の看護師に甘えていたんだと思います。それが外部の看護師さんにかけるとなると「こんなことで電話してもいいの?」とためらいがあったようです。ドクターメイトの導入研修でも「どんなささいなことでも大丈夫です」と言っていただいてはいたんですが、何となく知らない人に電話をかけるのはハードルがあったようです。

最初にドクターメイトへ電話をかけてくれた介護職員が「親切で優しい」「うまく伝えられなくても質問してくれる」と言ってました。そこから、かけても大丈夫だという安心感が広がり、若手から徐々にオンコールするようになりました。

岸元さん:

かけた介護職員数名に聞いたところ「とてもかけやすい。的確に伝えられなくても、ドクターメイトからこれはどうだった、あれはどうだったと聞いてくれるので伝えやすかった」とみんな同じように答えていました。

ードクターメイトの導入について嘱託医の反応はいかがでしたか?

仁木さん:

嘱託医は3人いますが、看護師のオンコールの負担について先生たちも理解をしてくださっていました。情報がきちんと伝わり、連携が滞りなくできれば、何の問題もないとのことでしたので、安心して導入を進めることができました。

<導入後の効果>

看護師の働き方にゆとりが生まれ、介護職員と入居者への関わりが増えた

ードクターメイト導入後、看護師さんの変化はあったのでしょうか

仁木さん:

導入したことで、看護師の働き方にゆとりが生まれました。職員の不安や疑問にも看護師が答えることができています。看護師からもドクターメイトの評判が良く、受け入れられています。最初は「入居者の状態がわからないのに、大丈夫?」や「(入居者のことを)わからない人が見て大丈夫?」みたいな感情は介護と看護の両方にあったと思います。でも、今では看護師が「日頃見ているから知っているというような思い込みではいけない。思い込みがない視点で見ていただいたり、相談を受けていただいたり、専門的なアドバイスがとってもありがたい」と言っています。また、看護師長は「ドクターメイトの看護師さんが出したアドバイスや観察のポイントは、この人はこうだから、と見逃していたところについてもきちんと見ていただけて、新たな気づきがあります」と言っていました。あとは体力的に負荷が減っているので、日中の業務の中で、入居者との関わりが増えたと思います。また、職員との関わりも増えてきているんじゃないかなと感じています。

岸元さん:

プライベート面では、お風呂にゆっくり入れるとか、夜しっかり寝られるとか、夜に地域の会合などに参加できるといった声があがっています。

施設内の情報伝達がスムーズに

ー他にはどのような影響があったのでしょうか

仁木さん:

ドクターメイトの看護師さんが親切で優しく、上手に伝えられなくても丁寧に聞いてくれるため、安心できるそうです。経過を見る際も観察のポイントなど教えてくれることも助かっています。そういった口コミが特に経験の浅い職員の間ですぐに伝わり、他の人も電話をかけるようになりました。

また、夜間オンコールの時だけでなく、日中の施設内での情報連携にも影響が出ています。介護職員が状態観察をしっかりできたり、伝える力がついてきたりしているので、「熱を測ったところ○度で、こんな状態がいつ頃から気になっていました」などと日中でも伝えられているのではないかなと思います。さらに状態観察の力がついてくると、体調の変化や認知症の症状などに対して、早め早めのアプローチができるなどの状況が整ってきました。

いただいたレポートも活用しています。状態・経過が全てわかるので、次の日の日勤帯にできることが的確になってきますし、こんなことを検討していこうなどのような、その先のケアにまで続いていることも業務の面では非常にメリットが大きいと思っています。
いただいたレポートは、そのままドクターへの報告に使っています。正確かつ手間が省けるので、すごく助かっています。

岸元さん:

以前だと看護師はドクターに報告する際は手書きで報告をしていました。でも、ドクターメイトからオンコールのあと的確なレポートをいただけるので、手書きの手間も省けています。

働きやすい組織になっていることを実感

仁木さん:

地域柄もあり、看護師の採用はかなり厳しいです。ただ体力的な負担が軽減されたことでもう辞めるかもしれないと言っていた看護師が、辞めずに続けてくれています。駆けつけも今では、旅立ち(高寿園では看取りを旅立ちと呼んでいます)の時以外は1回だけです。以前は電話だけではらちがあかないと言うことで、月に1~3回は駆けつけがありました。また、看取り期以外には看護師にオンコールがかかってくることもなくなりました。

0-100は求めない。今より駆けつけは減る

ーこの記事をご覧の方に一言いただけますか

仁木さん:

ドクターメイトの利用について、「嘱託医に理解してもらうためにはどうしたらいいの?」や、「駆けつけができないと困るんじゃないの?」などと近隣の施設から問い合わせをいただくことがあります。「駆けつけなきゃならないときは今だって駆けつけてるよ。情報共有がしっかりとできるようになると、どうなれば看護師を呼ぶかの判断が明確になるから、今より駆けつけは絶対減るよ。0か100かで考えたらダメだよ」と言っています。

多くの導入事例をご紹介

ドクターメイトの提供サービスは新しい取り組みであり、介護施設には多くの関係者がいる中で、自分の施設で導入できるのか、効果があるのか、不安に思う方も多くいらっしゃいます。

多くの導入施設から参考となる事例をご紹介させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

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