folder_open 夜間オンコール update

『夜間オンコール代行™』が看護師の負担軽減に「より質の高いサービスの提供が可能になりました」|導入事例(株式会社ニチイ学館)

  • 施設種類 介護付き有料老人ホーム
  • 課題 待機看護師の負担が大きい

(左)株式会社ニチイ学館の施設介護事業部部長の齋藤さん。ニチイ学館本社にて(右)弊社青柳とともに

株式会社ニチイ学館では、現在ドクターメイトの「夜間オンコール代行™」サービスを16の施設にて導入いただいています。そのきっかけは施設介護事業部部長の齋藤彰さんが何気なくインターネットを閲覧していたときに見つけた広告にありました。

サービス導入までの経緯から現在まで、どのような変化があったのか弊社代表取締役で医師である青柳直樹が話を伺いました。

会話に花を咲かせる齋藤さん(左)と弊社代表取締役青柳(右)

「看護師の採用から定着」
課題解決の手段としてオンコール代行を導入

青柳:弊社の夜間オンコール代行サービス™を導入する以前は、看護師さんの人材定着や採用というところに課題があったとお聞きしました。具体的にはどのような課題があったのでしょうか。

齋藤さん(以下敬称略):弊社は全国に介護付きホーム(特定施設入居者生活介護)が68拠点あります。その中では常勤の看護職員の配置が必要になるのですが、なかなかできないという状況がありました。というのも、介護業界での看護師不足という問題がひとつあります。弊社でも、夜間看護体制加算を取るにあたり、常勤の看護師の採用においても、「オンコール待機」がネックになってしまったり、「オンコール待機」が負担で離職につながるケースもありました。こうしたジレンマがあり、「採用から定着」という部分は大きな課題となっていました。

看護師採用や定着のために何かできないかと日頃から情報収集していたという齋藤さん

​​青柳:なるほど、看護師さんを採りたいけれど、なかなか採用できない、定着しないというところにオンコールがひとつの原因としてあり、それを解決したいということで導入いただいたのですね。実際、導入するに当たって、我々は新しい会社で新しい取り組みでもあります。不安点などはありましたでしょうか。

齋藤:不安というよりも「こういう企業さんがあるんだ」というのが最初の感想でしたね。ドクターメイトさんを知ったのは本当に偶然で、私がたまたまインターネットで検索をしているときに「ドクターメイト オンコール代行™」という広告を目にしたのです。内容を見て、非常に有用なサービスだと感じました。
その中でも正直に申し上げれば、どんな会社なのか、規模はどのくらいか、弊社は全国展開しているが全国対応はしているのかなど当然不安要素はあったものの、やはり青柳社長が現役の医師であるというところは、決め手の一番だったかもしれません。

青柳:ありがとうございます。僕自身も医療者ということもあり、夜間の部分をおまかせいただくにあたって、クオリティもそうですし、内部で対応するメンバーへの教育もそうですが、責任を持って対応しなくてはならないと思っています。これは医者としてのプライドのようなものですが、こうした体制作りについてはすごくこだわってきた部分があるので、導入にあたり、そこが評価いただけたと聞いて、今とても嬉しいです。

齋藤:要は安心できるということですよね。あとは、医師や看護師の方がきちんと対応してくださるというご説明をいただいたので、我々の介護現場でも利用できるのではというところからスタートさせました。

青柳:実際、ご検討されている際に、他の企業さんを調べたりはされましたか?

齋藤:正直に申し上げれば、他に同様のサービスをしている会社がないのかは検索しました(笑) ただ他にはかなり少ないということ、さらに社長の理念を見させていただいて、すごく共感できるというか同じ思いを持っていることが伝わってきました。社長のメッセージを読んで、信用できるなと思った次第です。

看護職員の負担軽減だけでなく
介護職員の不安感軽減にも効果が

青柳:ありがとうございます。確かにオンコールの代行をやっているところはかなり少ないと思います。実際に看護師さんが足りないというときに、通常であれば人材紹介なども手段としては検討されるかと思いますが、それと比較しても弊社のオンコール代行を選んでいただいたのには理由が何かありますか?

齋藤:そこでいうとあまり比べる対象にはならないですね。看護師の採用という部分は人材紹介の各会社にお願いしていますが、それぞれの施設が夜間看護体制加算※ を取得するにあたっては24時間の連絡体制を保つ手段としてオンコールの体制を敷く必要があります。そうなると、看護職員が毎日夜、電話を待たなくてはならなくなることもあり、負担が大きくなります。施設によっては、常勤の看護師が1名以上いる場合でも、夜間看護体制加算を取得しないというケースも少なくありませんでした。
御社のオンコール代行のサービスを導入することで、本社としては「このサービス導入をきっかけに夜間看護体制加算を取っていく」と発信することもできましたし、本当にありがたかったです。

青柳:そうですよね。たしかに人数が揃っていても、その負担感のところが解消されないと、根本的な解決にはなりませんよね。さらに言えば、今勤めている看護師さんがオンコール可能だとしても、辞めてしまえば状況が変わる可能性もあるわけです。持続性も必要になる中で、弊社のサービスを導入してくださったと。
実際に導入の効果としてはどのような変化がありましたか?

自社サービスの効果について話を聞く弊社代表取締役の青柳

※特定施設入居者生活介護における夜間看護体制加算
夜間の緊急時における対応や適切な処置を行うために、看護体制を整備している事業所に対し、10単位/日で評価。常勤の看護師を1名以上配置する、利用者に対し24時間連絡できる体制を確保し、必要に応じて健康上の管理等を行う体制を確保している等の算定要件等がある。

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/000694873.pdf

齋藤:夜間看護体制加算の取得率については変化がありました。導入前に夜間看護体制加算を取得していた施設は16施設でしたが、導入後は44施設まで増えました※。そのうち16施設で御社のサービスを利用させていただいています。ドクターメイトのオンコール代行™サービスの導入をきっかけに、会社としても夜間看護体制加算取得の推進を図ってきました。その結果、全国68拠点のうち44か所で取れるようになっているので、効果としては大きかったかなと思います。

※2022年9月現在:夜間看護体制加算 46拠点、オンコール代行導入拠点 19拠点

青柳:だいぶ貢献できたようですごく嬉しいなと、そこは本当にありがとうございます。
加算取得というのは経営上のメリットになるだけでなく、入居されている方、入居を検討される方にとってもプラスになるのではないでしょうか。

齋藤:そうですね。体制がしっかりと整っている施設なのだというアピールができます。安心して入居していただけるというところに繋がりますので。

青柳:それ以外に感じられた効果はありましたか?

齋藤:導入施設の看護職員からは「夜間に待機しなくてよくなったので、心身ともに負担が軽減された」とか「日勤の業務に集中できるようになった」という声が聞かれます。実際、日勤にプラス夜も電話を待つという体制ですと、日勤の仕事にも支障がでますから。あと面白かったのは、介護職員の不安感が解消されたことですね。これまでは夜間に何かあっても、自社の看護職員や管理者には「このぐらいのことで電話していいのだろうか」というためらいがあったようなのです。それが御社のサービスですと気軽にドクターメイトに相談できるということで安心感に繋がっているようです。

青柳:電話を受ける方もする方も、それぞれに課題がありますね。しかしそれを外部に切り出すことでその課題が解決したり、外部に相談するからこそ「ちゃんとしなくては」という部分もできる。現場でも活用できているというのが伝わるエピソードでした。

一方で、御社は法的な部分や安心安全の部分など、不安も大きかったのではないかと推察します。そのあたりはどのようにクリアされたのでしょうか。

ニチイ学館本社にて。眺めのよいMTGスペースで話も弾む

齋藤:御社の方々には大変ご尽力いただきまして、各自治体へのヒアリング等をこまめに行っていただき、アドバイスもいただきました。結果として法的にも問題ないであろうという判断が当社でもできました。

青柳:ありがとうございます。オフィスでスタッフが各自治体へ電話をかけまくっていたのを思い出しました(笑)

齋藤:そこは大変ありがたかったです。

介護業界の看護師不足という課題を
夜間オンコール代行™で解決

青柳:我々はまだ若い会社ですし、これからもより現場の方のためになるようなサービスを作っていきたいという想いがあります。齋藤様から今後のドクターメイトに望むこと、またこういう企業になってほしいという期待などはございますか。

齋藤:そうですね、冒頭に申し上げた通り、看護師不足という人材不足がこれからも大きな課題になってきますので、「夜間オンコール代行™」をキャッチフレーズとして、人材確保支援の一端を担っていただけるとありがたいなと思います。
現在も、弊社の人材開発担当と連携を取って、どうやって看護師を採用するかという面でもサポートいただいていますが、そこがうまく実を結んで、テーマ成功事例として、他社さんにもアドバイスできるようになればいいかなと思います。その作用によって弊社の採用も増え、安定した定着につながればと期待しています。

和やかに対談は終了。左が齋藤さん、右が弊社代表取締役青柳

青柳:働く人も現場も、そして運営側もそれぞれにWin-Winになるような仕組みが、御社を通して広がっていくといいです。我々も日々がんばっていこうと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

(終)


株式会社ニチイ学館

1968年創業。診療所における医療保険請求業務の受託から始まったニチイ学館。その後、日本初となる通学形式の医療事務講座を開講し、人材養成(教育)事業を開始。現在は、介護サービスの他、医療関連サービス、保育サービスなどを手掛ける。

https://www.nichiigakkan.co.jp

多くの導入事例をご紹介

ドクターメイトの提供サービスは新しい取り組みであり、介護施設には多くの関係者がいる中で、自分の施設で導入できるのか、効果があるのか、不安に思う方も多くいらっしゃいます。

多くの導入施設から参考となる事例をご紹介させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

資料ダウンロード(無料)

詳しい資料が無料でダウンロードできます。サービスの特徴・成功事例・活用方法・導入メリットなどをご覧いただけます。