ドクターメイトにご相談いただいた実際の事例の中から,ご了解を得て紹介しています. (※掻爬痕のある下腿と背部の写真を送信いただきました.) 以上、下腿と背中の掻き傷についてのご相談でした。ドクターメイトの2人の皮膚科医が対応させていただきました。
看護師
相談なんですが、右下腿部と左背部の写真です。
看護師
今まではマイザー®+パスタロン®のミックス軟膏を塗布して経過見てますが、自身で掻いてしまい、改善、悪化を繰り返してます。軟膏は同じものを継続でよろしいでしょうか。
皮膚科医
こんにちは。かなり掻破されているようなので、抗アレルギー剤(アレグラ®など)の内服も併用できると良いですが、内服は医師の指示も必要ですし難しいですよね。 その場合は、一時的にステロイドを強めてデルモベートを1週間程度外用してみてはいかがでしょうか。
皮膚科医
画像を見る限り、丘疹や水疱はなさそうなので疥癬の可能性は低いと思いますが、念のため手や陰部に皮膚症状が出ていないかもチェックをよろしくお願いします。ご不明な点はまたご質問くださいね。
看護師
ご返信ありがとうございます。手や陰部には今のところ皮膚症状は出ていませんでした。疥癬のことも念頭において、観察を続けていきます。まずは下肢のひどい掻き傷には強めのステロイドを塗布し経過をみていきます。
皮膚科医 青柳
スネとか肩周りは引っ掻いてしまう方が多いのですよね...。 ご本人の搔爬行動が激しい場合には、爪を短くしていただいたり、夜寝る時だけ手袋をしていただいたりして搔爬行動による刺激を少なくしていただくのも有効かと思います。あとは、部位的に乾燥もしやすいところなので、特に入浴後などはワセリンで保湿をしてあげると痒みを和らげる効果があると思います。
看護師
爪の長さと乾燥にも気をつけます。ご教示いただきありがとうございました。
皮膚科医
手や陰部がきれいで良かったです。またいつでもご相談お待ちしております。
皮膚科医 青柳
またいつでもご相談くださいね。