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拘縮予防とは?原因と予防方法、手ケア・ポジショニングも解説

拘縮は、関節を動かさない状態が続くことで起こりやすく、進行すると日常生活や介護の負担にも影響します。

この記事では、拘縮の原因や予防の基本、手の拘縮を防ぐためのケアやポジショニングのポイントをわかりやすく解説します。

拘縮予防など、日々のケアに活かせる医療・介護知識を学ぶ

介護職向け医療教育サービス DM-study サービス資料

介護職向け医療教育サービス「DM-study」概要資料

拘縮を予防するためには、適切なポジショニングや身体を動かす機会づくりなど、利用者様の状態に合わせた日々のケアが大切です。
DM-studyでは、「移動」「活動・休息」「清潔・整容」など、介護現場に直結する医療・介護の知識を平均5分の動画で学習できます。介護現場から寄せられた医療相談をもとに、現場で起こりやすい事例やケアのポイントを学べます。

拘縮とは

拘縮(こうしゅく)とは、関節の動く範囲(関節可動域)が通常よりも狭くなり、動きが制限された状態を指します。

病気やケガによる長期の臥床(寝たきり)、麻痺、痛み、加齢に伴う活動量の低下などにより、関節の周囲にある筋肉や皮膚、靱帯といった柔軟な組織が固まることで発生します。

一度進行した拘縮を元の状態に戻すには非常に大きな労力と時間がかかり、利用者様の強い痛みを伴うことも少なくありません。

また、拘縮は着替えや清拭、オムツ交換などの介護動作を著しく困難にし、利用者様の生活の質(QOL)の低下とスタッフの介護負担増大に直結します。

介護現場においては、「生じてから治す」のではなく「予防する」アプローチが極めて重要です。

現場のポイント: 介護現場では、「生じてから治す」のではなく「予防する」ことが重要です。

拘縮が発生する原因と放置によるリスク

拘縮が発生する最大の原因は、長期間関節を動かさないこと(不活動・廃用症候群)です。

脳卒中後遺症による麻痺や、関節痛を避けるための特定の姿勢、不適切なクッションの当て方による不自然な体勢の維持なども大きな要因となります。

拘縮を放置すると、以下のようなリスクが生じます。

1

清潔保持・衣類着脱が難しくなる

関節が開きにくくなると、脇の下や股関節、手指の間などに汗や垢が溜まりやすくなります。その結果、皮膚炎や感染症につながることがあります。

2

褥瘡(床ずれ)や痛みが生じる

曲がった関節が身体のほかの部位やベッド柵などに当たり続けると、一部分に圧力が集中します。これにより、褥瘡や強い痛みを引き起こすことがあります。

3

ADLが低下し、介護負担が増える

自力での体位変換や移動が難しくなり、清拭や着替えなどに複数の介護者が必要になる場合があります。拘縮の進行は、利用者様のADL低下と介護負担の増大につながります。

拘縮予防の基本

拘縮を予防するために日常のケアで取り入れられる基本アプローチは以下の3点です。

1

適切なポジショニングと姿勢ケア

寝ている姿勢や座っている姿勢で、身体のどこかに過剰な力が入っていないかを確認します。クッションや枕で身体の隙間を埋め、体重を身体全体に分散させることが大切です。関節が捻じれたり、極端に丸まった姿勢が長時間続かないよう注意しましょう。

2

離床を促し、身体を動かす機会をつくる

体調が安定している場合は、可能な範囲でベッドから離れ、車椅子や椅子に座る時間を設けます。食事や排泄などの日常生活の中で、自力で動かせる関節を意識して使うことも拘縮予防につながります。

3

関節を無理なくやさしく動かす

ケアや清拭の際に、無理のない範囲で関節をやさしく動かします。痛みを我慢させて無理に伸ばすと、防御反応によって筋肉が硬くなることがあります。声かけをしながら、ゆっくり優しく動かすことが基本です。

特に注意したい「手の拘縮予防」と具体的なケア

介護現場で非常に多く見られるのが、手指が内側に固く握り込まれてしまう手の拘縮です。

手が固く閉じると、手のひらに汗が溜まって湿疹や異臭、カンジダ症などの皮膚トラブルが発生しやすくなるほか、伸びた爪が手掌に刺さって皮膚を傷つける危険があります。

手の拘縮を予防・改善するための具体的なケアポイントは次の通りです。

1

まずは手首からやさしく緩める

手指が強く握り込まれているときに、指を一本ずつ無理に伸ばすと痛みを伴うことがあります。まずは手首の緊張をやさしくほぐし、手首を少し手の甲側に起こすことで、手指の力が自然と抜けやすくなります。

2

柔らかいタオルやハンドロールを活用する

指の間に隙間をつくるため、丸めたタオルや専用のハンドロールを活用します。硬すぎるものや太すぎるものは避け、手にフィットする柔らかい素材を選びましょう。通気性を保ちながら、指が軽く曲がった自然な状態を維持することがポイントです。

3

手のひらを清潔に保ち、爪を整える

清拭や入浴の際は、手指の間や手のひらを温かいおしぼりなどで丁寧に拭き、しっかり乾燥させます。また、爪をこまめに短く整えることで、握り込みが強くなった場合の皮膚トラブルを防ぎやすくなります。

ケアのポイント: 無理に関節や指を伸ばすのではなく、利用者様の痛みや表情を確認しながら、ゆっくりとやさしく行うことが大切です。

出典:本田祐一郎先生 拘縮の病態とメカニズム

拘縮予防など、日々のケアに活かせる医療・介護知識を学ぶ

介護職向け医療教育サービス DM-study サービス資料

介護職向け医療教育サービス「DM-study」概要資料

拘縮を予防するためには、適切なポジショニングや身体を動かす機会づくりなど、利用者様の状態に合わせた日々のケアが大切です。
DM-studyでは、「移動」「活動・休息」「清潔・整容」など、介護現場に直結する医療・介護の知識を平均5分の動画で学習できます。介護現場から寄せられた医療相談をもとに、現場で起こりやすい事例やケアのポイントを学べます。