福井県が2021年12月1日から2022年2月28日まで実施した「CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト」において、ドクターメイトは福井県勝山市で「夜間オンコール代行サービス」を活用した実証実験を実施。介護施設に入居する方の安心安全の確保と同時に、介護施設職員の夜間帯の負担軽減をしながら、必要な医療サービスを持続的に提供できるニューノーマルな地域連携システムの実現可能性について、実証実験を行いました。
CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクトについて
国内外の企業の革新的な技術・サービスの実証プロジェクトを誘致することで、地域課題の解決が行われ、福井を大胆に変革し、次の時代に新しい価値を創造することを目的とする実証支援事業。
https://co-fukui.jp/
実証実験「介護施設における夜間の効率的なオンコール対応 及び 新たな救急搬送モデルの構築」について
介護施設の夜間スタッフから、ドクターメイトの看護師へ電話で相談が入った後、ドクターメイトの看護師が緊急性を判断し、救急搬送の要否をアドバイス。電話で相談を受けた内容をレポートとして作成し、施設へレポートを送信。救急搬送が必要と判断した場合は、情報が連携され、迅速に病院へ搬送することができます。
「夜間オンコール代行」導入でできること
「介護施設からの夜間救急搬送」の課題を三方良しで解決します。
協力施設の声~実施後アンケートから~
今回の「夜間オンコール代行」実証実験について、介護施設等における人材不足に対し、介護職員の負担軽減には有効な事業と考えます。限局的(勝山市のみ)なエリアでの実験であったものを、1診療圏以上を対象とし、施設に利用を促進するような情報共有を行い、遠慮なく利用できるような環境を構築することにより利用件数が増えると考えます。(地域医療機能推進機構 福井勝山総合病院)
導入することでスタッフの負担が減らせるメリットは大きい。「ナース1名+ドクター1名」を雇うことを考えると、費用も高くなく、職員の離職防止や雇用に対しての効果もあると感じています。消防にはレポートを見せるだけ、病院も事前にレポートを見ており、消防=病院間のやりとりもスムーズなので、利用者への対応品質も上がったと思っています。(特別養護老人ホームさくら荘 副施設長 谷口肇 様)
病院帯同は負担が大きく、帯同不要になるということは職員の負担軽減に繋がる。(施設管理者)
夜間帯に看護職員をゆっくり休ませてあげることが出来る。看護師の年齢も高齢化しているので非常に喜ばしい。(施設管理者)
オンコール待機日は、いつ電話がかかってくるか分からないので熟睡できなかったが、実証期間中は熟睡できた。(オンコール対応者)
救急搬送事だけでなく、どんなことでも相談できる点が魅力的と感じた。(夜勤スタッフ)
各メディアでも紹介されました
・1月27日(木) 福井新聞 朝刊
・中日新聞 WEB版 :https://www.chunichi.co.jp/article/391938
・東京都中小企業振興公社「TOKYO UPGRADE SQUARE :https://upgrade-square.jp/interview-report/detail18
ドクターメイト「夜間オンコール代行サービス」について
介護事業所の課題である夜間オンコール対応について、全国のドクターメイト提携看護師が代行します。施設スタッフから受けたご相談内容について、電話でアドバイスをするだけでなく、合わせてレポートにもまとめて提出することで、施設内に教育ツールとしてもナレッジが貯まっていきます。サービス導入によって施設の医療体制がさらに充実し、通院数、入院数の減少や看護師採用にも有利に働くほか、属人化している業務を仕組み化して安定した施設運営に貢献します。
夜間オンコールは、離職理由にも挙げられるほど負担が大きい業務で、ドクターメイトにアウトソースすることで、介護現場の業務負担軽減につながります。サービス開始から今までに12,000件以上の利用実績があり、2021年5月からは医療機関や自治体と連携して夜間救急搬送時のデータ連携による迅速化を開始しました。全国の医療機関、消防隊および介護事業所に展開を進めています。