夜間オンコール代行™
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救急搬送件数が年間12件から1件にまで減少|特別養護老人ホーム   三重県 優美

  • 施設種類 特別養護老人ホーム
  • 課題 待機看護師の負担が大きい採用難

全室個室のユニット型施設「特別養護老人ホーム 優美」は、「互いに信頼し、安心して暮らせるホームを創る」の理念の下、入居者おひとりおひとりがこれまで営んできた暮らしをホームでも営むことができるケアの手法(ユニットケア)を通して豊かな老後を送っていただけるホームです。

優美
ドクターメイトの日中医療相談サービス・夜間オンコール代行™サービスをご活用頂いている施設の方に、サービス導入前の課題と導入後の効果をうかがうインタビューコンテンツ。
今回は三重県津市「特別養護老人ホーム 優美」の副ホーム長 小川様にお話をうかがいました。

<導入前の課題>

「オンコールの有無」が常勤看護師の採用に影響

ー導入前にどのような課題がありましたか?

小川さん:
2015年の開所段階から看護師の採用に苦労していました。“オンコール無し”で看護師を採用し、夜間の急変があってもホーム長と副ホーム長の私の2名で受けていました。当初は「何かあれば救急搬送すれば良い」と簡単に考えておりましたが、あまりにも救急搬送が多いため、救急隊員より「あなたたちもプロなんだからこのぐらいの程度で搬送しないように」とお叱りを受けたこともあります。結果的に、わからないことについては、オンコール無しで採用したホームの看護師に相談せざるを得ない状況でした。

<導入初期>

昼間は嘱託医 夜間はドクターメイトと、時間帯で使い分ける

ー導入直後のまわりの反応はいかがでしたか?

小川さん:
夜間オンコール代行サービスの導入に対して、当初より“オンコール無し”で採用した看護師からは、大変ポジティブに受け取ってもらえました。

一方で、夜勤職員から「入居者の事を知らない看護師に相談するの?」「外部の看護師に相談して大丈夫?」「なにそれ?信頼できるの?」「施設長に連絡した方がいいんじゃない?」などの懸念や質問が相次ぎました。夜勤職員に対しては、「医療従事者から直接のアドバイスを得られ、今までより圧倒的に早い対応ができる」というメリットを伝えました。さらに、看護師で判断がつかない場合も最終的には、ドクターメイトの待機医師の判断が得られることで安心してくれる職員が多くいました。

また、配置医も当初は印象がよくなかったのですが、お看取りの対応は22時まででしたし、夜間の緊急時の駆けつけもしておりませんので、ホーム内で導入すべきものとして推進しました。日中の医療相談は嘱託医に相談し、時間帯で使い分けることにしました。

<導入初期の課題と準備>

「なにか気になったらドクターメイトにオンコール」

ー定着をはかるために心がけたことを教えてください

小川さん:
実際にドクターメイトにオンコールするかどうかは職員の意思に左右されると思います。私も管理者として、何かあったときのために電話を受ける心づもりはありますが、ドクターメイトへ連絡をする前に私に指示を仰ぐオンコールは発生していました。

ドクターメイトへ電話することに抵抗感のあるスタッフを頭ごなしに叱りつけても、夜勤の不安を煽るだけだと思います。なので、ドクターメイトに電話したかの確認と施設のルールをしっかり運用することを丁寧に伝えていくことからはじめました。

ー導入に向けて準備していたことはありますか?

小川さん:
私達の施設では夜間マニュアルとサマリーを作っておりました。夜間に看護師がいないのでしっかりと作る必然性があったんですよね。サマリーは、以前から3ヶ月で見直しをかけるようにしています。搬送なども夜勤職員で対応するので、サマリーが医務室にある施設もあると思いますが、私達は各ユニットに常備しています。

サービスの導入後の夜間マニュアルには、最初に「なにか気になったらドクターメイトにオンコール」と伝えるようにしています。

優美_電話をかける看護師

<導入後の効果>

“オンコール無し”で6名の看護師採用に成功

ー導入後の効果について教えてください

小川さん:
オンコールがなくなったことで、「以前と比べて楽になった」という声があがっています。オンコールがなくなることで、駆けつけに集中することができるようになったので、仕事上のメリハリが出てきていると思います。それだけでなく、子育て世代にとって働きやすい職場として認知してもらえるようになったので、パートタイマーで6名の看護師採用ができております。

優美_看護師集合写真

夜間の介護職員からの信頼の獲得

小川さん:
私達の施設は、同法人から開所に向けて移籍をしたのは私と介護主任の2名だけ、あとは全て新規採用という珍しい施設です。ベテランの介護主任なので、最初はなかなかサービスを利用してくれませんでしたが、最近は看取り対応のアドバイスを求めるなど、新人スタッフよりも積極的にオンコールをかけていますね。

新人スタッフは先輩に頼んで電話をかけてもらっているようなので、今後はもう少し自発的に電話をするきっかけをつくっていきたいと思っています。

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ドクターメイトの存在が夜勤職員の心理的安全性を担っている

小川さん:
ドクターメイトの夜間オンコール代行サービスを導入したことで、夜勤職員の心理的安全性は飛躍的に高まりました。嬉しい成功体験もでてきました。コミュニケーションが苦手なスタッフがおり、外部とのやりとりを心配していましたが、ドクターメイトの看護師の方々が丁寧に話を引き出してくれているので、本人にとっても自信につながっているではないでしょうか。

「私達がオンコールを受けるよりも医療的な課題がすぐに解決する」という認識から、看護師は身体的な負担に加え、判断を迫られるという精神的な負担も軽減されました。必要なオンコールだけ厳選して対応ができるので、夜間のオンコールもかなり減りましたね。しっかりと体制を作っているドクターメイトのアドバイスがあれば、必ずしも私達ホームの中で完結する必要が無いと実感できています。

オンコール件数:80件→38件 救急搬送件数:12件→1件

ー導入後の成果について教えてください

小川さん:
昨年1年間でドクターメイトへの相談は38件、救急搬送は1回のみ。導入前は倍以上の80件ほどオンコールがあり、救急搬送数も12件ほどあったので激減したという印象を持っています。件数が減少した要因には、ドクターメイトの利用を通じて、医療に能動的に関わる介護職員が増えたのか、申し送りの質が良くなったと思います。

日中の通院日数については変わっていません。特に皮膚科の受診はオンラインに転換したいのですが、地域性なのか直接医者に見せなければという思いが強いです。オンライン受診が浸透すればもっと働きやすくなると思うので、今後の改善に繋げていきたいですね。

多くの導入事例をご紹介

ドクターメイトの提供サービスは新しい取り組みであり、介護施設には多くの関係者がいる中で、自分の施設で導入できるのか、効果があるのか、不安に思う方も多くいらっしゃいます。

多くの導入施設から参考となる事例をご紹介させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。

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