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[相談事例]回答に加えて予防策などの情報を提供

ドクターメイトではチャットによる医療相談サービスを提供しています。

質問・相談に対する回答に加え、内容に応じて予防策などの付加情報を提供しています。

回答に加えて予防策などの情報を提供した相談事例


 介護施設担当者 Nさん

83歳女性、全盲の方です。夜間の頻尿でご相談です。

頻尿は20時から0時くらいまで30分から1時間おきのトイレ通いをしています。昨年10月にも同じ症状で泌尿器科受診し神経性膀胱と言われてます。膀胱炎や結石などなく、ウラピジルを服用しましたが効果はなかったです。現在は飲んでいません。日中は頻尿はないです。

夜間の眠剤の使用についてはどうでしょうか? 既往歴は骨粗鬆症、骨折、胃潰瘍です。


 ドクターメイト 内科医Y

回答1. 内科医

頻尿や睡眠障害はご本人のQOLを明らかに低下させるものであり、なんとか対応して行きたいですよね。高齢者の夜間の頻尿の原因は僕的にはざっくりと3つに分けると分かり易いのかなと思いますので、それぞれについてまとめますね。

①多尿、膀胱容量の低下
ご高齢になると、尿を濃縮する能力が低くなってしまったり、膀胱の壁が硬くなってしまいったりして頻尿が生じます。医療機関では超音波で残尿量を測ったり、一日の尿量を計測したりします。この場合の治療としては、薬を使用したり、日中の水分制限などの日常の生活指導などで対応します。

②不安などによる神経性頻尿
泌尿器科の医師からも指摘があったように、不安などでも頻尿が生じます。この場合は、なにか不安がないかなどを詳しくご本人から話を聞き、不安があれば不安を取り除くようにお話をして上げる必要があります。

③睡眠障害
睡眠障害でも夜間頻尿は生じます。この場合は、睡眠障害の種類によって睡眠薬を導入するのが有効です。睡眠障害はざっくりと4つに分けて入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害にわけて考えます。どの段階に当たるのかによって使用する薬剤が変わりますので、睡眠のリズムを把握し適切な薬剤を使用することで治療を行います。

以上のような点を考えていくと良いかと思います。


 ドクターメイト 精神科医S

回答2. 精神科医
睡眠についてですが、睡眠薬を使うかどうかについてはケースバイケースになります。睡眠薬を使うことで、トイレに間に合わず尿失禁してしまったり、夜間トイレに行くときに転倒の原因となることもあります。

もし睡眠薬を使うのであれば、比較的、鎮静の副作用が少ないものを少量から始めて行くのが良いと思います。そのことを踏まえて、往診の先生ともご相談して頂ければと思います。


 介護施設担当者 Nさん

大変よくわかりました! いつもありがとうございます。


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