
誤嚥性肺炎は、高齢者に多くみられる肺炎の一つで、食べ物や唾液などが誤って気管に入り、細菌が肺で増殖することで発症します。
高齢者では典型的な症状が出にくく、わずかな体調変化が初期サインとなることもあります。
本記事では、誤嚥性肺炎の原因や初期症状、高齢者に多い理由、介護現場で実践できる予防法をわかりやすく解説します。
目次
高齢者の「いつもと違う」に気づける介護現場へ

介護職向け医療教育サービス「DM-study」概要資料
誤嚥性肺炎の早期発見には、「食事量が減った」「元気がない」など、利用者の小さな変化に気づくことが重要です。
DM-studyなら、食事・口腔衛生・感染症・急変時の初期対応など、介護現場で役立つ医療知識を平均5分の動画で学べます。
誤嚥性肺炎とは
誤嚥性肺炎とは、飲み込む機能(嚥下機能)や吐き出す力(咳反射)が低下することで、本来食道へ送られるべき食べ物や唾液、胃液などが気管に入り、一緒に落ち込んだ細菌が肺で増殖して炎症を起こす病気です。
介護現場において高齢利用者の生命やQOLを脅かす非常に身近な感染症であり、日々の観察やケアの質が予防・早期発見の鍵を握ります。
高齢者に誤嚥性肺炎が多い理由と発症メカニズム
多くの高齢者は、加齢や脳梗塞の後遺症、認知症、パーキンソン病などにより、嚥下機能やむせる力(咳反射)が低下しています。
そのため、気管に異物が入りそうになっても上手く押し出すことができず、肺へと落ち込んでしまいます。
誤嚥性肺炎の主な発生ルートは以下の3つです。
特に注意したいのが、口の中の衛生状態です。口腔ケアが不十分で細菌が増殖していると、少量の唾液を誤嚥しただけでも肺炎を引き起こします。
また、高齢者の栄養状態の悪化や免疫力低下も発症を後押しするため、全身状態の管理が不可欠です。
典型症状が出ない?見逃せない初期サイン
一般的な肺炎では「高熱」「激しい咳」「黄色い粘性痰」などが現れますが、高齢者の誤嚥性肺炎ではこれらの典型症状が目立たないケースが少なくありません。
介護現場では特に「なんとなくの不調(非特異的症状)」に気づく観察力が求められます。
気づくべき変化
「いつもと違って活気がない」「食事を残すようになった」といった些細な変化は、すでに肺炎が進行している初期サインの可能性があります。
変化に気づいたときの初期対応
異変を感じたらバイタルサイン(体温・血圧・脈拍・酸素飽和度)を測定し、症状や食事の摂取状況wo
記録した上で、すぐに看護スタッフや医師へ報告・指示を仰ぐ体制を整えておくことが大切です。
具体的な予防ケアと食事介助のポイント
誤嚥性肺炎は一度改善しても再発を繰り返しやすく、ADL(日常生活動作)の低下や要介護度の悪化につながることがあります。
| 予防のアプローチ | 介護現場での具体策 |
|---|---|
| 丁寧な口腔ケア | 食後の歯磨きはもちろん、義歯の清掃、スポンジブラシを使った粘膜の清掃を行い、口腔内の細菌を極力減らします。 |
| 正しい食事姿勢 | 顎(あご)を引いた姿勢を保ちます。あごが上がると気道が開き誤嚥しやすくなるため、クッション等で姿勢を保持します。 |
| 食事形態の見直し | 利用者の嚥下レベルに合わせ、とろみ剤の活用や刻み食・ペースト食への変更を多職種で検討します。 |
| 食後の姿勢保持 | 食後すぐに横になると逆流の原因になるため、最低でも30分〜1時間は上体を起こした状態を維持します。 |
| 嚥下リハビリの実施 | 食事前に「パタカラ体操」や深呼吸、首・肩のストレッチを行い、お口や喉の筋肉を準備運動させます。 |
高齢者の「いつもと違う」に気づける介護現場へ

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誤嚥性肺炎の早期発見には、「食事量が減った」「元気がない」など、利用者の小さな変化に気づくことが重要です。
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