弊社契約施設様よりいただいた実際のご相談事例をもとに,施設の了承を得てご紹介しています。
【年齢】
90代
【性別】
女性
【相談症例内容】
(いつから?)10日前より
(どんな症状?)夕方(16時頃から)毎日38℃以上の発熱あり。クーリングのみで朝までに解熱します。食事、水分摂取減少無し。排尿回数、量、性状変化なし。咳嗽、呼吸苦等の症状なし。
(治療は行っている?)1週間前に協力医療機関受診しましたが、CT上肺炎所見無し。インフルエンザ陰性。CRP0.11、白血球3900、感染所見無し。補液500ml施行し帰設しています。処方、指示等無し。再診予約なし。
(良くなっている?悪くなっている?変わらない?)その後も毎日夕方より発熱し、クーリングのみで朝までに解熱するのを繰り返しています。食事、水分摂取量は変わりありません。
【相談内容】
このまま、様子を見ていてもよいのでしょうか?受診する場合、何を目安に受診したら良いのでしょうか?
ご相談ありがとうございます.発熱を繰り返されていると心配になりますよね.
夏場の感染症として心配するのは,肺炎と腎盂腎炎です.1週間前の受診で肺炎ほか感染所見なく,発熱が持続していないので,現時点で感染症による発熱は除外できているようですね.
感染以外でこの時期の体温の変化に最も影響するのが,気温と脱水です.日中に気温が上がり,発汗により脱水し夕方頃,38度くらいまで発熱し,夜間気温が下がり,クーリングの甲斐あって翌日には解熱するという状況が考えられます.
発熱が夕方だけで,翌朝まで持続しないのであれば現在の対応で問題ないと思います.もし,熱が持続したり,上気道の症状(咳,鼻水,喀痰),尿路の症状(血尿)など感染兆候があれば改めて受診をお勧めします.
施設内の対応としては,日中の水分摂取を少し増やし(300cc程度でも効果はあります),部屋を涼しくするなど工夫ができると尚よいです.気をつけてらっしゃるとは思いますが,高齢者はわれわれが思っている以上に脱水しやすいですし,体温調整の力が弱っていますので,脱水症,熱中症に十分ご注意ください.
ありがとうございます。現在水分1000ml強/日で飲んでいますが、もう少し促して様子見ます。
熱の持続、他症状あれば再受診検討しますが、迷った時は又、ご相談させてください。
気になるときはいつでもご相談下さい.迷ったとき,何でもご相談いただけるのがドクターメイトの強みですので,ぜひご活用下さい.
以上、夏場の高齢者の体温変動についてのご相談でした。弊社のご用意したテンプレートを使ってご相談頂きました。
感染による発熱なのか心配になる事例でした。ご相談ありがとうございました。
ドクターメイトの日中医療相談サービスとは?
ドクターメイトの日中医療相談サービスは、介護施設スタッフ様からの入居者様に関するご相談へ専門の医師がチャットでお答えするサービスです。介護施設の短い診察時間、訪問診療中にはなかなか訊きづらい、ちょっとした疑問もドクターメイトにお任せください。
➤➤日中医療相談サービスを詳しく知る