公益社団法人日本看護協会は、「2021年看護職員実態調査」 を実施、その結果を公表しました。同調査は同会会員を対象に4年に1度行われています。
看護職員としての就業継続意向について、「今後も看護職員として働き続けたいか」と聞いたところ、全体では「とてもそう思う」が 25.4%、「ややそう思う」が 42.2%と合わせて 67.6%に継続の意向がありました。介護施設の看護職員に絞ると「とてもそう思う」が35.1%、「ややそう思う」が41.2%と合わせて76.3%で継続の意向がありました。年齢別では、20代で就業継続意向が他の年代と比較して低く、勤務先別では病院勤務者で就業継続意向が低い傾向がみられた一方、訪問看護ステーションでは“とてもそう思う”が 50.3%を占めていました。
新型コロナウイルス感染症の影響 については、「自分自身が感染するのではないかという恐怖・不安」が 78.6%と最も多く、「職場の労働環境の悪化」48.8%、「自分自身に対する周囲からの差別・偏見・心ない言葉」が 19.6%と続きました。 給与については、基本給額の平均は 279,326.5円、税込給与総額は 384,546.8円となりました。勤務先別では診療所、訪問看護ステーション、介護施設は病院と比較して平均年齢が高いにも関わらず、基本給額、税込給与総額ともに低く、病院の税込給与総額を100とした場合、介護施設が90となり最も低い結果となりました。