介護事業所に勤める採用担当501名に「介護士の雇用実態」などについて調査した「きらケア介護白書2022」から、外国人を採用/雇用について解説する2回シリーズ。2回目は外国人スタッフを雇用してよかったと感じること、困ったこと及び、外国人スタッフを受けれいていない事業所の今後の受け入れ意欲について解説します。
外国人スタッフを雇用してよかったと感じること、困ったこと
外国人スタッフを雇用してよかったと感じることは、「人材不足が軽減、解消された」が最も多く、次いで「異文化理解が深まった」「日本人職員の意識が高まった」「国籍を問わず、優秀な人材の確保ができるようになった」と続きました。一方、外国人スタッフを雇用して困ったことは、「意思疎通がうまく取れない」が最も多く、「仕事に対しての価値観が違う」「自己主張が強い」と続きました。
現在、外国人スタッフを雇用していない事業所の採用担当者に今後の受け入れ意欲について聞いたところ、74.5%が不安や抵抗感を抱えているという結果になりました。その不安や抵抗感の詳細について、「日本語能力」がもっとも多く、「価値観が違う」「いまいる職員のと関係性が崩れないか」と続きました。
外国人スタッフは、介護現場の人手不足を解消してくれるだけでなく、日本人職員の意識を高めてくれたり、異文化理解が深まったりとさまざまな利点があります。価値観の違いや変化を恐れるのではなく、その変化をどうポジティブに介護経営に反映していくのかが求められます。
レバレジーズメディカルケア株式会社「きらケア介護白書2022」
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