folder_open 介護施設調査・レポート calendar_month update

介護事業者の収支差率 特養など入所系と通所・訪問系に大きな差<daily news pickup 5月15日>

財務諸表公開ヘイメージ画像

2021年度 通所・訪問系5.1%に対し、入所系1.9%

5月11日に開催された財務省「財政制度等審議会・財政制度分科会」において、介護に関する資料として、介護事業の収益の推移と介護事業者の現預金・積立金等の水準が提出されました。

資料では、2021年度の介護サービス全体の収支差率は4.7%で、中小企業の3.3%、中小サービス産業の2.8%を上回っており、財務省は「介護事業者は、直近のコロナ禍で、業態間の多少の異同はあるものの、安定した収益をあげている」と主張しています。しかし、内訳を見てみると、「通所+訪問」が5.1%と高収益を上げる一方、「特養+老健」が1.9%と大きな差が見られています。

2023年5月11日開催 財務省 財政制度分科会 資料より

財務省はさらに、産業界全体、とりわけ中小企業や中小サービス業がコロナ前から年ごとに収益が変動する一方、介護事業の収益は安定した伸びを示していることや、主に介護事業を運営する社会福祉法人においては、平均して費用の6か月分前後の現預金・積立金等を保有しており、直近まで毎年、現 預金・積立金等の額も増加していることを挙げており、今後の予算審議や2024年に迫った介護報酬改定に影響を与えそうです。

2023年5月11日開催 財務省 財政制度分科会 資料より

財務省 財政制度分科会

【関連トピックス】

物価・水道光熱費の高騰 介護施設・事業所の約3割「このままでは事業廃止や倒産に至る可能性」

特養の赤字割合 前年度よりも拡大 背景に人件費増~2021年度 特養経営状況調査

【関連資料】

医療⇔介護 日本の論点2023

【2023最新版】財務諸表から読み解く 黒字の特養 赤字の特養

経営課題に直結する職員教育

\夜間オンコールができる看護師が足りない…/
\受診するべきか相談できればいいのに…/

ドクターメイトの
「夜間オンコール代行™」「日中医療相談」で解決!

「夜間オンコール代行™」と「日中医療相談」で、介護施設で24時間365日、医療サービスを提供できます。

導入後の効果をもっと詳しく読む>>