ドクターメイトにご相談いただいた実際の事例の中から,ご了解を得て紹介しています.
入眠までにとても時間のかかる女性のご利用者がおられます。疾患は、脳梗塞後遺症と認知症で要介護5、車椅子での生活です。
夜になり他のユニットの皆さんが自室に戻って入眠される頃になると、「寝かしてー」と「起こしてー」を繰り返し、実際に入眠される時間は早くて23時で、2時~3時になることの方が多いです。
月に2回往診に来て下さる精神科の医師に相談し、眠前薬の追加調整をしていただきながら、現在はレンドルミン®0.25mg,リスペリドン1mg,マイスリー®5mgを服用しています。
服用時間を早めるように言われて、19時ごろに与薬しています。入眠時間が遅くなると、当然朝の覚醒が悪く、朝食も遅らせてうとうとしながら・・・ということになります。
対応として、朝日を浴びていただけるように朝の散歩を取り入れていますが、なかなか効果がみられません。他に、何か良い対処法があれば教えてください。よろしくお願いします。
ご質問頂きありがとうございます。既に精神科の先生が往診で入られているとのことなので、重複する情報になるかもしれませんが、お答えいたします。
現在内服されている薬を踏まえて言えば、マイスリー®が5mgなので、こちらを10mg(最大量)へ増量して寝付きが良くなるかを見ても良いと思います。
あとは、可能性として、レンドルミン®やマイスリー®といったいわゆる睡眠薬を使用することで夜間の不穏を引き起こすことがあるかもしれません。寝る前の「寝かしてー」と「起こしてー」の繰り返しが睡眠薬によって起こっている可能性もあります。そこで、たとえば、マイスリー®をクエチアピン(糖尿病の既往がなければ使用可)、レンドルミン®をベルソムラ®へ置き換えてみるのも1つかと思います。
薬以外の方法として、朝や日中の散歩をされたり、日中はなるべく昼寝をせず何かしらの活動をされるのは良い取り組みだと思います。
ありがとうございます。近々往診がありますので、改めて相談してみます。
ご参考になれば幸いです。もしよろしければ、経過についてもまた教えて頂ければ嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
以上、睡眠薬の内容、入眠の工夫についてについてのご相談でした。精神科の先生の往診があると心強いですね。往診のないご施設からのご相談にもドクターメイトの精神科医が回答可能です。
ドクターメイトの日中医療相談サービスとは?
ドクターメイトの日中医療相談サービスは、介護施設スタッフ様からの入居者様に関するご相談へ専門の医師がチャットでお答えするサービスです。介護施設の短い診察時間、訪問診療中にはなかなか訊きづらい、ちょっとした疑問もドクターメイトにお任せください。
➤➤日中医療相談サービスを詳しく知る