
ドクターメイトのオンライン精神科医療養指導の相談事例をご紹介します。
特定の職員に対して、無視をする、介入を拒否する等の態度が急に始まりました。今後、居室に閉じこもりになったり、食事も拒否されるようなことが起きないか心配しています。拒否された職員の精神面へのフォローも必要な状態です。
精神科医からのアドバイス
●防衛機制について
不快な感情を弱めたり避けたりすることで精神的な安定を保つ、「防衛機制」という心を守る仕組みがあり、パーソナリティ障害や、認知症の方によく見られます。今回のご利用者様については、特定の人物は悪いとする黒白思考(防衛としては分裂)で安定を保っている可能性が考えられます。ターゲットとなる職員は今後変わる可能性があり、個人的な問題から拒否されたと考えないことが肝要です。
●対応方法について
・複数の職員で対応する
担当職員を変更する、または複数の職員で対応することで、特定の職員への拒否感を和らげるとともに、対応方法を統一したケアを提供できるようにしていただくとよいでしょう。対応職員をローテーションで交代させることで、ターゲットが特定の一人に集中しないようにすることが重要です。
・個人攻撃と受け取らない
拒否や攻撃は個人に向けたものではなく防衛機制に基づくものであるため、個人攻撃と受け取らず、冷静に対処していただくとよいでしょう。感情的な反応を避けて冷静に対応することが、ご本人の不安や緊張の軽減にもつながります。
ドクターメイトのオンライン精神科医療養指導
オンラインで認知症に強い精神科医に相談できるサービスです
専任の精神科医が月2回オンラインで施設の療養指導を行い、療養指導の記録はレポートとして共有されますので、嘱託医/連携医との共有や、職員間での共有・学び、ご利用者様のご家族への報告などにも活用可能です。
- 月2回オンラインで療養指導(30分/月2回)
- 認知症に強い精神科医が対応
- 療養指導の記録を弊社で作成し貴施設へ共有
- 精神科医定期的療養指導加算に対応
