
ドクターメイトのオンライン精神科医療養指導の相談事例をご紹介します。
今まで週一で入浴されていたが、拒否が増えてきました。
脊髄小脳変性症で不随運動あり、自ら全身を洗うのは難しい方ですが、
本人の中で今日はお風呂に入る日と決めている印象で、特にきっかけはなく声掛けをすると入るときもあり、自分から進んで準備して入浴することもあります。一方で、「ちゃんと洗ってくれない」「私はきれいだから入る必要がない」と訴え、アルコールで体を拭いている時もあります。
精神科医からのアドバイス
●脊髄小脳変性症について
髄小脳変性症だと人格変化に似た症状が出ることがありその影響の可能性があります。
病気は脊髄や小脳から始まるが、長い時間を経て脊髄や小脳から白質や他の脳の広い部分に病気が広がっていくため、症状が進行してくると精神症状が出る方もいます。
できないものはある程度「難しい」とお伝えしましょう。妄想もある為、対応としては否定もせず肯定もせず対応しましょう。
●入浴について
不随運動で入浴自体のハードルが上がってしまっています。理性的な部分や抑制する部分が欠如している印象があり、薬の使用で妄想は和らぐが、お風呂の抵抗をなくすことには直結しません。また、精神病的症状であまり周りを気にしなくなると整容も気にならなくなってきます。
入浴した後にアイスやおやつの時間を確保したり、散歩が好きな方であれば散歩をした後に入浴するなど、入浴と好きなことをセットにし、お風呂に対しての抵抗を取り除いたり、ボディシートで体を拭いてもらうことを習慣にし、清潔に対しての気持ちよさを実感できたら、次はシャワー浴だったりとお風呂のハードルを下げてみた介入をしてみてはいかがでしょうか。
ドクターメイトのオンライン精神科医療養指導
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