弊社契約施設様よりいただいた実際の相談事例を,了解を得てご紹介しています。

看護師

皮膚状態を診ていただきたい方がいます。

73歳男性、胃ろうの方です。

今日、午後入浴した後、下肢に軽度の膨隆疹と縁取りのある湿疹(地図状とも違うような感じがします)が出ています。

左前腕内側や右肘にも出ているようです。痒みはなく、内服薬や胃ろうなどの変更はしていません。どう対応すればよいでしょうか?

(※実際には写真を3枚ご送信いただきました)

皮膚科医 青柳

ご相談ありがとうございます。

パッと拝見させていただいたところでは、蕁麻疹と湿疹が併存しているようですね。(1枚目と3枚目は蕁麻疹、2枚目は湿疹も混じっているように見えます)

1日で皮疹が消えたり、位置が変化するようであれば蕁麻疹の可能性が高くなりますね。高齢の方だと痒み訴えが少ない方がいます。

皮膚科医 青柳

蕁麻疹だと抗ヒスタミン薬の内服が効きます。アレグラ、タリオン、アレジオン、ザイザル、アレロックなどですね。基本的に蕁麻疹には塗り薬は効かないのです。

ある程度、飲み薬で症状を抑えておけば、しばらくして症状が出なくなるのが大抵ですが、症状が1ヶ月を超えて続く場合には原因の検索も検討する必要があります。

皮膚科医 青柳

湿疹に対してはステロイドの塗り薬が効きます。アンテベートやマイザー、スチブロンといった種類の薬が良いでしょうね。リンデロンVでもいいと思います。

1日2回、ティッシュが1枚付くか付かないかぐらい塗るのが適量です。1週間も塗れば症状は落ち着いてしまうはず。

皮膚科医 青柳

もし、蕁麻疹で痒みが出てきた場合には、少し冷やしてあげると痒みが軽くなることが多いです。

蕁麻疹が出ているときは強くこすったりするとその場所に症状が出ることがあるので、ソフトに対応するといいと思います。

皮膚科医 青柳

対策として

蕁麻疹→抗ヒスタミン薬の内服、冷やす、ソフトな対応

湿疹→ステロイド外用薬の塗布

皮膚科医 青柳

写真を見た感じだとざっと以上のようなことを思いました!追加でご質問などございましたら、ご気軽にお聞きください。

看護師

返信、ありがとうございます。

ステロイド軟膏の塗布をし、週明けまで経過を見て、蕁麻疹が治らないようなら内服薬を処方していただこうと思います。

看護師

今回の蕁麻疹の原因として考えられるものは何がありますか?
皮膚科医 青柳

実は蕁麻疹の原因は多岐にわたっていて、原因の検索は困難を極めることが多いです。ストレスや疲れ、温度変化などでも蕁麻疹の原因となってしまいます。

なので、現実的には何かを食べた瞬間に蕁麻疹が出たとか、典型的なエピソードがない限り原因の特定は難しいです…。

日常診察では、薬を使っても症状が続くようであれば、その時にあらためて原因検索を始めます。

以上,蕁麻疹と湿疹についてのご相談でした.ありがとうございました.