弊社契約施設様よりいただいた実際のご相談事例をもとに、了解を得てご紹介しています。

看護師

70代男性の方です。消化器系の進行性ガンの摘出手術を受け、一旦帰宅。

他の部位に転移あり術後2日頃からハイテンションになり、2時間3時間喋り続ける、衝動性が強くなる、過集中、観念放逸気味などの症状が急に出てきました。

ご本人、以前は人の話を親身になってよく聞く方でした。

体に大きな負担がかかる術後にこんなハイテンションになること、あるのでしょうか?麻酔の影響?精神的な負担のゆりかえし?一時的で急性なものでしょうか?

ご家族には「主治医から他科受診と検査をしてもらうようにお伝えしてみたらどうですかね…」と話してはみたのですが。

皮膚科医 青柳

なるほど。術後せん妄というのがありまして、手術後に意識に影響が出てしまうことはあります。

僕の経験だと、消化器の病気で出血して貧血を伴う方は特になりやすい印象ですね。しかも、高齢の方は特に手術などの影響をうけやすいです。

術後数日すれば落ち着く場合もありますが、長く続いているようであれば、原因の検索や薬物治療も必要だと思います。

皮膚科医 青柳

あとは、もしステロイドのお薬を内服していたら、それも原因になることがあります。

貧血など身体的なものであれば、治療の介入はできますし、そうでなかったら精神科に連携を依頼するなどできると思うので、医療連携室に相談してみて良いと思いますよ!

看護師

有難うございます!

在宅介護の方はどうしても相談するところが限られてしまうので助かります。

精神科医 鈴木

青柳先生がおっしゃる通り、僕もせん妄だと思います。手術などの体に対してストレスがかかったあとに起こることがあります。

貧血は見逃されがちですが、せん妄の原因としては意外と多くあります。

おそらく、時間経過で改善はしてくると思いますが、それまでの間、対応が難しければリスパダールの頓服などを使用するのは有りかもしれません。

少し経ってもよくならなければ、身体症状の改善の具合、悪化させる要因(薬や脳転移など)の検索も必要があるかもしれません。

看護師

有難うございます!とっても心強いです。

ご家族と相談して連携室に繋ぎたいと思います。

以上、在宅介護での術後せん妄についてのご相談でした。弊社青柳と鈴木の2名の医師がご回答いたしました.ご相談ありがとうございました.