介護老人福祉施設 施設数増も看護師・准看護師合わせて199人減少
厚生労働省は令和3(2021)年10月1日現在で活動中の施設・事業所、職種別従事者数などについて集計した「令和3年 介護サービス施設・事業所調査の概況」を公表しました。介護老人福祉施設の施設数は8,414施設で、令和2(2020)年から108施設増加。介護老人保健施設は4,279施設で前年より25施設減少しました。その他、訪問介護事業所数は35,612事業所で前年から537事業所増加、訪問看護ステーションは前年から9.4%(1,161事業所)の大幅増加で13,554事業所、介護予防訪問看護ステーションも前年から9.1%(1,106事業所)の大幅増加で13,221事業所となりました。
職種別の従事者数では、医師が介護老人福祉施設で12,615人(前年から12人増加)、介護老人保健施設で8,406人(前年から73人減少)。看護師は介護老人福祉施設で27,418人(前年から396人増加)、介護老人保健施設で29,732人(前年から102人減少)。准看護師が介護老人福祉施設で16,515人(前年から595人減少)、介護老人保健施設で19,344人(前年から1,123人減少)でした。また、介護職員は介護老人福祉施設で295,957人(前年から3,082人増加)、介護老人保健施設で127,611人(前年から1,608人減少)となりました。
介護老人福祉施設で従事する看護師に絞ると、令和2∼3年にかけて108施設増え、看護師は396人増加したものの、准看護師が595人減少、合わせると199人の看護従事者が介護老人福祉施設から離れており、介護保険施設における看護師の人手不足が浮き彫りになった形です。
厚生労働省「令和3年 介護サービス施設・事業所調査の概況」
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