folder_open 介護施設調査・レポート calendar_month update

高齢者施設等における救急搬送等の実態(1)救急車の要請実態<daily news pickup 12月16日>

高齢化の進展とともに、救急搬送に占める高齢者の割合は増加しています。高齢者は、有病率が高い傾向にあり、内服薬の種類等も多いことから、救急搬送の際にはそれらの情報を確認する必要があり、救急搬送の一部に課題が生じています。三重県では、県内の特別養護老人ホーム等の入所型事業所に対し、高齢者施設等における救急搬送等実態調査を実施、384施設から回答がありました。2022年1月時点での集計結果についてシリーズで解説します。

救急車の要請「意識障害・麻痺」「呼吸困難(SpO2低下)」多く

概ね過去1年間の救急車の要請の有無については、88%の事業所が「ある」と回答しました。1年間の要請回数については、1∼5回が51.0%、6∼10回が18.6%、11∼15回が11.2%で年間31回以上救急車を要請する事業所も3.0%ありました。

三重県「高齢者施設等における救急搬送等実態調査(令和4年1月)集計」をもとにドクターメイトで作成

救急車の要請16.8%で「医師以外の管理者」が行う

救急車の要請にかかる入所者の状況としては、「意識障害・麻痺」が最も多く、次いで「呼吸困難(SpO2低下)」、「一般負傷(骨折、けが、やけどなど)」、「発熱」、「嘔吐」の順となりました。

三重県「高齢者施設等における救急搬送等実態調査(令和4年1月)集計」をもとにドクターメイトで作成

救急車の要請を判断したのは誰か、という問いについては、「主治医(かかりつけ医)」が26.3%と最も多く、「看護職員」が19.5%と続きました。また、「医師以外の管理者」も16.8%ありました。その他の意見としては、「その日勤務している者で判断」「事業所看護師より嘱託医へ連絡し、医師、看護師の判断」「主治医に連絡が着いた時は主治医に判断を仰ぐが、連絡が着かない時は施設長が判断する」「主治医の判断を家族に伝え、家族の意向に従う」などがありました。

三重県「高齢者施設等における救急搬送等実態調査(令和4年1月)集計」をもとにドクターメイトで作成

三重県「高齢者施設等における救急搬送等実態調査(令和4年1月)集計」

【関連トピックス】

特養の夜間看護体制 約7割の施設で看護職員がオンコール&駆けつけ対応

特養入居者の外来受診付き添い「看護職員」が68.9%

12月27日開催 ドクターメイトwebセミナー「夜間オンコール代行サービスへの疑問にお答えします」

【関連資料】

不要な駆けつけ「仕組み」で減らす

介護と看護の施設内連携を円滑にするために

介護施設における医療対応体制構築のポイント

\夜間オンコールができる看護師が足りない…/
\受診するべきか相談できればいいのに…/

ドクターメイトの
「夜間オンコール代行™」「日中医療相談」で解決!

「夜間オンコール代行™」と「日中医療相談」で、介護施設で24時間365日、医療サービスを提供できます。

導入後の効果をもっと詳しく読む>>