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フレイル高齢者 インフルエンザにかかりやすく重症化しやすい<daily news pickup 6月27日>

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高齢者77,103人を対象とした調査

新潟大学大学院医歯学総合研究科 助教 齋藤孔良氏ほかのグループは、高齢者77,103人を対象とした調査で、フレイル高齢者では、健康な高齢者と比較して、インフルエンザに1.4倍かかりやすく、インフルエンザが3.2倍重症化しやすいことを明らかにしました。また、高齢男性は高齢女性と比べてインフルエンザが1.7倍重症化しやすいことがわかりました。

プレスリリースより

フレイルは、英語の「Frailty」を語源とした和製英語で、虚弱や老衰、脆弱などを意味します。厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、多くの方は、フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。

インフルエンザは高齢者で重症化しやすく、世界中の多くの高齢者がインフルエンザで亡くなっていま す。日本では2023年からインフルエンザが再び流行し、集団感染も起こしています。今回の調査を通して、高齢者のインフルエンザが重症化しやすい原因としてフレイルが大きく関わっている可能性が明らかになっただけではなく、フレイルがインフルエンザへのかかりやすさにも関わっていることが明らかになりました。 高齢者のインフルエンザの予防、治療及び入院にはフレイルの有無を考慮することが重要だと考えられます。

日本老年学的評価研究 プレスリリース

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