10月11日に開催された第227回社会保障審議会介護給付費分科会で、介護サービス事業者におけるテレビ電話等のICTの活用状況に関する最新のデータが提示されました。調査は2023年の7~8月にかけて実施され、23のサービス種別の事業所・施設から5070の回答を得ています。
Zoomなどのテレビ電話等関連のICTについて、導入している事業所は64.0%、導入していない事業所は29.0%でした。サービス別では、導入している割合が最も高いのは短期入所療養介護(79.7%)、最も低いのは地域密着型通所介護(47.6%)でした。
研修でZoomなどのテレビ電話等を活用する事業所多く
運営基準や加算要件とされている会議の中では、「毎回活用している」または「必要に応じて活用している」の割合が最も高かったのは「法令で定められた研修」(75.9%)、最も低かったのは「加算算定のために必要な利用者等への説明」(28.3%)でした。それ以外の会議で、「毎回活用している」または「必要に応じて活用している」の割合が最も高かったのは「法人外の研修」(89.3%)、最も低かったのは「利用契約」(11.7%)でした。
第227回社会保障審議会介護給付費分科会「介護サービス事業者における業務継続に向けた取組状況の把握及びICTの活用状況に関する調査研究事業(速報値)」
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