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施設の中の不安を払拭することが大切|特別養護老人ホーム   千葉県 新柏ヴィヴァンホーム

  • 施設種類 特別養護老人ホーム
  • 課題 スタッフが不安を抱えている待機看護師の負担が大きい
新柏ヴィヴァンホーム_佐藤さんと吉村さん

ドクターメイトの日中医療相談サービス・夜間オンコール代行™サービスをご活用頂いている施設の中から、導入前の課題と導入後の効果をうかがうインタビューコンテンツ。
今回は千葉県柏市の「特別養護老人ホーム 新柏ヴィヴァンホーム」統括長の佐藤様、看護師の吉村様にお話をうかがいました。

新柏ヴィヴァンホーム
私たちヴィヴァンホームでは、ご入居者様一人ひとりを大切にしたいとの想いからユニットケアスタイルを採用しております。
ユニットケアとは、少人数グループ(10人)を一つの生活単位とし、ユニットごとに専用の居住スペースや専任職員を配置して行う介護です。大きな施設であっても細やかなケアを行うことができるため、従来型に比べ、ご入居者様それぞれに合った柔軟かつ家庭的な介護ケアを行うことが可能になりました。また、平成29 年5 月1 日よりオープンした新館は、広々とした共有スペースやプライバシーの確保された個室で快適な毎日をお過ごし頂けます。
新柏ヴィヴァンホーム_外観
施設外観
新柏ヴィヴァンホーム_猫
看板猫 「みけ」ちゃん

<導入前の課題>

3名の看護師退職でオンコール体制の維持が困難に

ー導入前のご様子を教えてください

佐藤さん:
以前は、オンコールを受けた看護師が施設に駆けつけ、ご入居者様の状況を見て判断し、治療や処置が必要な場合は対応し、病院連携が必要であれば看護師が直接連携を取る流れが定着していました。

しかし、医務の主力であり、開設当初から勤務されている看護師3名がまとめて退職されるタイミングで、後任の看護師がオンコール体制を継続することに負担感を強く感じるという声があがり、オンコール体制を変える過渡期にちょうどFAXをいただき、ドクターメイトの導入検討を始めました。

吉村様:
ご入居者様の情報がない中で本当に判断することができるのか心配でした。介護職員のスキルも一定ではないため、正確に伝えられるか、結果としてご入居者様のリスクになるのではないか不安でした。看護師の負担軽減はもちろんですが、導入をきっかけに介護職員の方々がご入居者様を観察し自分で判断できるようになればいいという期待も持っていました。

新柏ヴィヴァンホーム_佐藤さんインタビュー
統括長 佐藤様

<導入に向けて>

自分たちの不安を払拭することが大切

ー導入に向けての課題はありましたか

佐藤さん:
導入に向けては、嘱託医の先生へドクターメイトのことをどう説明すれば良いのか悩みました。反対はされませんでしたが、先生も「ドクターメイトがご入居者様の情報を持たない状態で本当に大丈夫なのか」と不安をお持ちでした。

ただ、特に準備したことはありませんでした。ドクターメイトからいただいた症状別チェックリストを確認して電話するだけ、と言われた際には驚きました。

吉村さん:
「俺に電話すれば良いよ」と先生から言っていただけましたが、24時間確実に繋がる保証もなく、先生にも家に帰ってからの生活があります。その中で、介護職員が直接電話をかけることは、かなりハードルが高く負担になると思ったので、とりあえず導入してみようということで運用を開始しました。

佐藤さん:
看護師からの「ご入居者様を知らないのに何がわかるのか?」という反発は強かったです。プライベートを犠牲にしたり、体調不良でも施設の為に貢献するという姿勢はありがたい反面、持続可能な働き方ではありません。施設長もその点を理解していたため、看護師からの声は聞きつつも「まずはやってみようよ」ということで進めました。

しかし、導入した当初は「こんなことで電話をかけると怒られるのではないか」という介護職員の不安があり、ドクターメイトにオンコールしていなかったようです。

そこで、不安を払拭し活用を円滑に進めるためにも、新人スタッフにスポットを当てました。新人が繰り返しオンコールすることで、新人スタッフでもうまく活用できることを共有し、オンコール利用のハードルを下げることを意識しました。加えて、「自己判断せずに、自分の不安を払拭するためにもかけてはどうか」と伝えていました。今思うと、施設全体がオンコールを厳格化しすぎていました。ドクターメイトの導入研修や質疑応答を通して、「自分たちの不安を払拭することが大切」と、気づきをいただきました。今ではオンコールをするかどうか悩むスタッフはいなくなりました。

看護主任 吉村様

<導入後の効果

夜間オンコールが正職員になることを後押し

ー導入してからの効果について教えてください

吉村さん:
私自身も1年前まではパートでした。正職員になるか悩みましたが、夜間オンコールがないことがすごく心強く、今では正社員として働いています。佐藤さんには「仕事に全てをかけることはできない、業務終了後はプライベートに時間を充てたい」ことを伝えていました。今の立場で仕事を続けられることを現実にしてくれたのがドクターメイトのサービスだと思います。

看護師は本当にやらないといけないことがたくさんあり、1人で考え、対応しようとするとかなりの負担になります。その中でドクターメイトはお看取りのことなど一緒に考えてくれるのでとても心強いです。

サービス導入後、看護師を常勤1名で採用できました。「ここの施設でオンコールがもしあったら」と聞いてみたところ、「入職のハードルはかなり上がっていたと思う」と言っていました。

介護職員が夜勤を担当できるようになるまでの期間が短縮

佐藤さん:
介護職員に夜勤を任せる安心感が増しました。過去に、介護職員が看護師に相談をした際「こんなことも知らないのか」と言われた影響で、介護職員に夜勤を任せるハードルが高く、夜勤に入るのであれば、全てができないといけない前提がありました。

ドクターメイトが伴走してくれるおかげで、早い段階で夜勤の担当ができるようになりました。夜勤の実務経験を積みながら、少しづつ成長してくれています。例えば、高卒のスタッフは夜勤に入ることができるようになるまで、従来は6か月ほど時間を要しましたが、今では3か月で夜勤に入れるようになりました。4か月目からは医療面ではドクターメイトに任せながら独り立ちできるようになっています。

どこの施設も人員不足に喘いでいる状況です。本当は教育に時間をかけたいのですが、そこまで一人に時間を割くことができません。そのため、外部サービスがあるのはすごく助かります。正直今なくなるとかなり厳しくなると思います。

救急搬送数は約10分の1に減少

佐藤さん:
今までは看護師が駆けつけて、ご入居者様の様子を見て救急搬送の有無を判断していました。救急搬送が必要と判断した場合に加えて、救急搬送するべきか否か判断に悩む場合も病院に搬送していたため、多い月では10回程度の救急搬送がありました。当時は適切な判断だったか評価しにくく、ご入居者様にも現場スタッフにも負担を強いていたと思います。ドクターメイト導入後の救急搬送数は明らかに減り、以前の10分の1くらいまで減少し、救急搬送か否かの判断を適切に行えることで、しっかりご入居者様、現場スタッフに還元できているのではないでしょうか。

吉村さん:
医療的には念の為に入院もありますが、入院してしまうとADLが落ちてしまうので、やはり適切な判断はご入居者様のためにも必要だと思います。ドクターメイトを導入してからオンコールが看護師にかかってきたのも、たったの1回だけです。

新柏ヴィヴァンホーム_佐藤さん&吉村さんインタビュー

ご入居者様の情報がなくても安心して任せられる

ーこの記事をご覧の方に一言お願いします

吉村さん:
オンコール代行と言われると、ご入居者様の情報を持っていない状態で判断できるのかと心配になるのは当たり前です。私もそうでした。最近、ビデオ通話でご入居者様の状態をドクターメイトへ相談することがありました。必要性があれば電話以外の方法でもご入居者様の状態を把握してくれるため、情報を伝えきれなくても心配しなくていいと思っています。

また、ドクターメイトの看護師が判断に迷った場合でも、対応している看護師から待機している先生に相談をしてくれるため安心感もあります。オンコールで相談した後のレポートがすごく整理されており、どのような状況でどう判断されたのかの把握がしやすいので助かっています。

佐藤さん:
施設の看護師がオンコール対応に苦労が生じているのであれば「その苦労は取り除いても問題ない、大丈夫ですよ」と伝えたいです。

当施設のようにオンコール対応はやりがい・生きがいで「私がやらなきゃ誰がやる」という強い使命感をもつ看護師は多くいます。その気概はすごく大事なことですが、別のことに注力をしてもらえればいいのではないかと思います。そうすることで日中の時間で濃厚なケアを提供することができ、さらに看護師が施設内でコミュニケーションがより取れるようになると感じています。

看護師がパートから正社員に変わると

吉村さん:
パートから正社員へ変わるとき、責任が重くなることですごく悩みました。任される仕事量が増えることもあり、不安を感じていました。ただ、実際に正社員になってみると気にかけてくれて、気軽に相談できる上司がいたり、ドクターメイトのサービスがあったり、1人で不安を抱え込まずに仕事に取り組むことができています。

施設看護師は医者がいないにもかかわらず、絶えず医療ニーズに応えていかなければなりません。病院などに電話で確認はできるものの、気軽に電話ができない中で、判断しなければならない環境です。もし、自分の判断が誤れば、ご入居者様やそのご家族様からの信頼を一気に失ってしまいます。だからこそ「本当にあの判断でよかったのか」と家に帰った後も不安に思うこともあります。ドクターメイトのおかげで助かっていることもありますが、やはり看護師の責任は重いと日々感じています。

佐藤さん:
正社員とパートでは視点も異なります。だからこそ、判断に迷う時は自らドクターメイトの「日中医療相談」を活用して、さらに自分でも考えられるようになればいいなと思います。

吉村さん:
ちょっとした不安でも気軽にチャットで相談できるので、「日中医療相談」は使っていきたいと思います。特に感染症対策や経験が足りない部分を補いながら今後も励んでまいります。

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