folder_open 介護施設介護経営調査・レポート calendar_month update

介護職員の離職率低下も看護職員の離職率は高止まりのまま~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(3)

公益財団法人介護労働安定センターが7月に公表した、令和5年度の介護労働実態調査の事業所調査結果から、事業所調査の結果について解説するシリーズの3回目。令和5年度介護労働実態調査調査は令和5年10月に行われ、9,077の事業所(うち、入所型の施設系は1,192事業所)からの回答がありました。

サービス提供責任者、生活相談員、看護職員などの採用率・離職率

介護職員の採用率は16.9%と前年度よりも0.6ポイント上昇、離職率は13.6%で前年度よりも1.3ポイント低下し、全産業平均よりも採用率・離職率ともに良い状況になっていることが分かりましたが、その他の職種の採用率と離職率についても調べています。

サービス提供責任者の採用率は6.0%、離職率は7.1%にとなりました。一方、看護職員は採用率が 19.6%、離職率が15.3%と全職種中最も高くなっていました。サービス提供責任者と生活相談員は、内部異動により着任する場合が多く、採用率が低いという側面も考えられます。P T・OT・ST等は採用率が 13.0%、離職率が 9.4%、介護支援専門員は採用率が 10.4%、離職率が10.0%でした。

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」より

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」

【関連トピックス】

介護職員 約7割が無期雇用 約15%の事業所で「派遣職員」を受け入れ~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(1)

介護職員 離職率が13.6%に低下 全産業平均を下回る~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(2)

介護職員の離職率低下も看護職員の離職率は高止まりのまま~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(3)

従業員の過不足状況 約6割の事業所「介護職員が不足」「看護職員数は適当」と回答~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(4)

約2割の事業所で「離職率低下傾向にある」 決め手は「職場の人間関係」~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(5)

早期離職防止・定着促進の取組「労働時間の柔軟な対応」がトップも約3割「効果ない」~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(6)

採用がうまくいっている理由「職場の人間関係」「残業が少ない、有給休暇をとりやすい」~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(7)

介護ロボット・ICT機器等 入所型施設で効果実感高く~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(8)

事業を運営する上での課題「ヒト」「カネ」に集中~令和5年度介護労働実態調査 事業所調査の結果から(9)

【関連資料】

【2023最新データ】介護職員「はたらく」実態 データBOOK

【2023最新データ】人材難時代を”勝ち抜く”ための介護施設 採用・離職防止データBOOK

\夜間オンコールができる看護師が足りない…/
\受診するべきか相談できればいいのに…/

ドクターメイトの
「夜間オンコール代行™」「日中医療相談」で解決!

導入した施設様のインタビューはこちら>>