最新のデータをもとに、今後の介護保険制度を取り巻く状況について解説するシリーズ。2回目は「都道府県別高齢化率」「特養ほか介護施設のサービス量予測」について解説します。
埼玉・千葉・神奈川など都市部で75歳以上人口が急速に増加
75歳以上人口の増加は東京、愛知、大阪圏において特に大きく、各地方の中心地域においても大きくなっています。2021年から2040年の増加数については、85歳以上人口で大きな伸びが予測されています。都道府県別の75歳以上人口の増加率では、埼玉県が最も大きく、2025年の75歳以上人口は120.9万人で、対2015年比156%に。次いで千葉県が107.2万人(対2015年比152%)、神奈川県の146.7万人(対2015年比148%)と続きます。一方、最も伸びが緩やかなのは山形県で対2015年比134%の21.0万人、次いで秋田県(対2015年比111%)、鹿児島県(対2015年比111%)となりました。
特養利用者は2040年度には82万人に 対2020年度比で31%増加
第8期介護保険事業計画におけるサービス量等の見込みについて、2020年度に62万人いた特養利用者は2025年度には71万人、2040年度には82万人に増加すると予測されています。老健は2020年度の35満員から2025年度には39万人、2040年度には44万人と予測されています。
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