folder_open 介護施設調査・レポート calendar_month update

2021年度特養決算 赤字施設は従来型で42.0%、ユニット型で30.5% いずれも前年より増加<daily news pickup 1月10日>

独立行政法人福祉医療機構が2021年度(令和3年度)決算に基づく特別養護老人ホーム(従来型・ユニット型)の経営分析参考指標の概要を公表しました。赤字施設(経常増減差額が 0 未満)の割合は、従来型で42.0%と前年度より 6.8ポイント上昇、ユニット型で 30.5%と前年度より1.5ポイント上昇しました。

サービス活動収益対サービス活動増減差額比率

本業であるサービス活動収益から得られた増減差額を示す指標で。この値が高いほど収益性が高い事業といえます。サービス活動収益対サービス活動増減差額比率は、従来型で1.4%と前年度より1.2ポイント低下、ユニット型で4.8%と前年度より0.5ポイント低下しました。

利用者1人1日当たりサービス活動収益

サービス活動収益を年間延べ利用者数で割り戻した収益であり、事業全体の収益性を判断する指標で、この値が大きいほど収益増加に寄与することになります。利用者1人1日当たりサービス活動収益は、従来型で12,406円と前年度より141円上昇、ユニット型で14,565円と前年度より 112円上昇しました。

利用率

事業の定員数に対して、どの程度のサービス利用が行われたかを示す指標で、この値が高いほど施設が有効に活用されていることとなり、収益増加に寄与することになります。利用率は、従来型で特養入所93.7%と前年度より0.5ポイント低下、ユニット型で特養入所93.8%と前年度より0.6ポイント低下しました。

人件費率

サービス活動収益に対する人件費の占める割合を示す指標で、この値が低いほど収益に対する費用の負担は軽くなりますが、良質なサービスを提供する上では適切な値に留めることも重要です。人件費率は、従来型で65.9%と前年度より0.5ポイント上昇、ユニット型で63.1%と前年度より0.4ポイント上昇しました。

介護の人件費率の最新情報を見る>>

従事者1人当たり人件費

従事者1人にかかる平均人件費から給与水準を示す指標で、この値が小さいほど費用削減に寄与することになりますが、良質なサービスを提供する上では適切な値に留めることも重要です。従事者1人当たり人件費は、従来型で4,468千円と前年度より65千円上昇、ユニット型で4,202千円と前年度より23千円上昇しました。

経費率

サービス活動収益に対する経費の占める割合を示す指標で、この値が低いほど収益に対する費用の負担は軽くなります。ただし、良質なサービスを提供する上では適切な値に留めることも重要です。経費率は、従来型で28.3%と前年度より 0.5ポイント上昇、ユニット型で24.7%と0.2ポイント上昇しました。経費のうち、サービス活動収益対水道光熱費率は従来型で4.9%と0.5ポイント上昇、ユニット型でも4.3%と0.4ポイント上昇しました。

独立行政法人福祉医療機構「2021 年度(令和 3 年度)決算特別養護老人ホーム(従来型・ユニット型)の経営分析参考指標の概要について」

【関連トピックス】

特養の「支出における人件費割合」「人件費の職種間の配分状況」が明らかに

財務諸表公表義務化による処遇改善の展望

有料老人ホーム、サ高住の23%で2022年に管理費や食費の値上げを実施

【関連資料】

給与アップだけでは限界!? 看護師争奪戦の実態とは

アウトソース7つのメリット

看護師の採用費 下げるために知っておくべきこと

\夜間オンコールができる看護師が足りない…/
\受診するべきか相談できればいいのに…/

ドクターメイトの
「夜間オンコール代行™」「日中医療相談」で解決!

「夜間オンコール代行™」と「日中医療相談」で、介護施設で24時間365日、医療サービスを提供できます。

導入後の効果をもっと詳しく読む>>