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特別養護老人ホームの人材確保に関する調査(5)人材紹介会社の活用、採用の工夫・改善点

福祉医療機構が老人福祉施設または地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護を運営する3,709の社会福祉法人を対象に実施した「特別養護老人ホームの人材確保に関する調査」の調査結果を7回シリーズでお伝えします。第5回は人材紹介会社の活用ならびに採用の工夫・改善点について。

人材紹介会社に支払った手数料 施設あたり平均年314.6万円

1年間で人材紹介会社に支払った手数料の総額は平均314.6万円、サービス活動収益に対して0.78%の割合を占めました。正規職員1名当たりの手数料は、平均91.2万円でした。

独立行政法人福祉医療機構「2024年度 特別養護老人ホームの人材確保に関する調査結果」より

人材紹介会社の手数料水準・定着率・満足度

手数料の水準は「とても高い」が83.6%、人材紹介会社を利用して採用した職員の定着率は、それ以外の方法で採用した職員と比べ、「同じくらい」が49.7%で、「定着率が低い」が47.5%でした。

独立行政法人福祉医療機構「2024年度 特別養護老人ホームの人材確保に関する調査結果」より

採用活動で力を入れていること、工夫や改善点

採用活動で力を入れていること、工夫や改善点についてテーマ別に抜粋します。

【採用経路】

・ハローワークでの説明会や担当さんへの求職者への近況確認などをし、紹介につながっている

・職員からの紹介が一番なので、紹介してもらえるような施設の雰囲気づくり。残業を減らす方策を皆で検討して実行している

・学校訪問、奨学金制度実施、実習生の受け入れ

・大学3年生向けインターンシップの開催。毎週学生向け説明会をWebで開催

・介護福祉専門学生アルバイトなどの受入

・地域活動の中での法人PR活動

・手数料が高いため人材紹介を使用せず採用活動をしていきたいが、ハローワークからは全く応募がない。施設の魅力を自力で発信していく方法について検討課題と考えている

・新卒研修を充実させ、半年間はOJT以外で勤務しなくてもよい

・勤務時間帯、曜日、業務内容など、こまかく相談に応じている

・施設見学の実施により、イメージとかけ離れないようにしている

・入社後、不安に感じやすい業務内容を面接時に伝え、入社後に「こんなはずでは」とならないようにしている

・施設における魅力や職員の介護に対する想いを伝えられるよう努力している

【PR】

・求人票の工夫(見やすさなど)

・ホームページで施設の運営状況や魅力発信のため、掲載記事の適時・適切な更新に力を入れている

・HPやSNSで施設の行事などの様子を写真や動画でアップしている

【働きやすさ・処遇】

・福利厚生(退職共済、有休付与など)の充実をアピール

・地域特性を踏まえて、カーライセンスアシスト制度(自動車運転免許取得にかかる補助制度)を導入している

・医療的介護のキャリアアップになること、各種資格を取得できることを周知して確保を図る

・給与面等の待遇や、未経験者にはヘルパー養成講座を受講させている

【その他】

・IT機器等の活用により介護業務の工夫や改善を行っている

・SNSでの発信や、学校訪問等を行っているが、人口減少もあり、日本人の採用が難しくなっている。外国人雇用でEPAも計画的に採用している

独立行政法人福祉医療機構「2024年度 特別養護老人ホームの人材確保に関する調査結果」

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