
近年、介護施設における高齢者の安全確保は重要な課題となっています。その中でも、施設から利用者が知らないうちに外出してしまう「離設」は、事故や迷子などのリスクにつながるため、現場の職員にとって大きな負担となっています。しかし、離設の発生状況やその頻度については、施設ごとに異なり、具体的な実態は十分に把握されていないのが現状です。MAMORIO株式会社が全国の介護施設で働く職員559名を対象に、2025年1月に離設に関するインターネット調査を実施、その結果を公表しました。

35.1%の施設で「過去1年間で離設が発生」
過去1年間で勤務する施設内において離設が発生した回数について、35.1%が「1回以上離設が発生した」と回答し、約3分の1の施設で離設が発生していることがわかりました。「1~2回」が22.9%、「3~5回」が8.8%、「6回以上」が3.4%と、年に複数回発生している施設も一定数存在しています。


施設側が離設に気付くまでにかかった時間「1時間以上」9.2%
離設を経験された方に、施設側が離設に気付くまでにかかった時間を尋ねたところ、
最も多かったのは「5分〜10分未満」で25%、次いで「10分〜15分未満」が19.4%となりました。ほか「15分〜30分未満」は9.2%、「30分〜1時間未満」は6.1%、「1時間以上」かかったケースも9.2%存在しました。

離設が発生した際にすぐに気付けるケースは限られ、多くの施設では発見までに5分以上かかっていることが調査から分かりました。離設を未然に防ぎ、発生時に迅速に気付ける仕組みづくりが重要といえます。
MAMORIO株式会社 プレスリリース