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仕事の悩み<対利用者編>~令和5年度介護労働実態調査 労働者調査から(6)

公益財団法人介護労働安定センターが公表した、令和5年度の介護労働実態調査の労働者調査結果から、就労及び労働条件、賃金、能力開発の状況、仕事への満足度や悩みといった就業意識等について解説するシリーズの6回目。労働者調査は令和5年10月に行われ、20,699名からの回答がありました。

「利用者に適切なケアができているか」に悩み

利用者や利用者の家族についての悩み、不安、不満等について、「利用者に適切なケアができているか不安がある」が 35.2%で最も多く、「介護事故(転倒、誤嚥、その他)で利用者に怪我をおわせてしまう」の 22.3%、「利用者と、その家族の希望が一致しない」の 20.6%、「利用者は何をやってもらっても当然と思っている」の 18.8%と続きました。

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」より

利用者や利用者の家族からのハラスメントについては、「暴言(直接的な言葉の暴力)」が 21.6%、「介護保険以外のサービスを求められた」が 16.9%、「暴力」が 10.1%等となっています。男女別では、「セクハラ(性的嫌がらせ)」、「介護保険以外のサービスを求められた」は女性が、それ以外については男性の割合が多くなっています。職種別では看護職員の「セクハラ(性的嫌がらせ)」 (11.5%)、介護職員の「暴力」(16.8%)が全体平均を大きく上回りました。

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」より

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」

【関連トピックス】

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【関連資料】

介護現場におけるパワー・ハラスメント対策

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