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労働時間、残業、有給休暇の実態~令和5年度介護労働実態調査 労働者調査から(3)

公益財団法人介護労働安定センターが公表した、令和5年度の介護労働実態調査の労働者調査結果から、就労及び労働条件、賃金、能力開発の状況、仕事への満足度や悩みといった就業意識等について解説するシリーズの3回目。労働者調査は令和5年10月に行われ、20,699名からの回答がありました。

1 週間の勤務日数・総労働時間

1週間の平均的な勤務日数は、「5日」が 75.4%と、全体の4分の3を占めました。1週間の平均的な勤務時間数については、「40~44 時間」が 50.4%と、全体の半数以上に上りました。平均は 36.9 時間、最短は 1.0 時間、 最長は 104.0 時間でした。職種別では、生活相談員が 40.6 時間で最も長く、続いてサービス提供責任者の 39.8 時間、介護支援専門員の 38.5 時間の順となりました。

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」より

1 週間の残業時間数「残業なし」が過半数だが、最大48時間という人も

1 週間の平均的な残業時間について、「残業なし」が 57.7%と、半数以上を占めました。以下、「5 時間未満」の 24.3%、「5~10 時間未満」の 9.7%と続いています。残業なしを含む平均残業時間は 1.6 時間、最短は 0.0 時間(残業なし)、最長は 48.0 時間でした。職位別では「管理職」の平均残業時間は 3.0 時間で他の職位より長くなっており、 「15 時間以上」の割合も「管理職」が 3.0%、「主任・(サブ) リーダーなど職場のまとめ役」が 1.1%、「一般職・担当職」が 0.4%と、職位順になっていました。

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」より

有給休暇の取得率 「40~60%未満」最も多く休みづらい環境に?

有給休暇の新規付与日数に対する取得日数の割合(取得率)について、「40~60%未満」が 24.0% で最も多く、以下「20~40%未満」の 21.9%、「100%以上」の 16.9%、「60~80%未満」の 14.5%と続き、平均取得率は 53.7%となりました。職位別でみると、「管理職」の取得率は 48.3%、「主任・(サブ)リーダ ーなど職場のまとめ役」は 52.0%、「一般職・担当職」は 56.2%と、職位が上がるにつれて取得率は低くなっています。

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」より

公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」

【関連トピックス】

現在の職場を選んだ理由〜令和5年度介護労働実態調査 労働者調査から(1)

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労働時間、残業、有給休暇の実態〜令和5年度介護労働実態調査 労働者調査から(3)

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【関連資料】

介護現場におけるパワー・ハラスメント対策

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