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【2025年最新版】特養・地域密着型特養 加算算定状況<配置医師緊急時対応加算、特別通院送迎加算>

三菱UFJリサーチ&コンサルティングが令和6年度介護報酬改定後の特養ならびに地域密着型特養の加算や経営に関する最新調査結果を公表しました。調査は2024年9~10月にかけて行われ、732の特養・地域密着型特養から回答を得られています。今回はその調査結果から、新加算含め注目加算の算定状況について解説します。

配置医師緊急時対応加算 算定率はわずか4.1% 算定無しの理由「配置医師が1人しかいない」25%

令和6年9月に配置医師緊急時対応加算を算定していた割合は「配置医師の通常の勤務時間外の場合」が4.1%、「早朝・夜間の場合」が3.0%、「深夜の場合」が1.1%となっています。配置医師緊急時対応加算の算定が無かった673施設において、その理由を聞いたところ、「配置医師の通常の勤務時間外に、緊急に診療をしてほしい事例が発生しなかった」が28.4%と最も多く、次いで「配置医師が1人しかいない」が25.3%となりました。その他の意見としては「協力医療機関と24時間連携体制ができている」「併設病院への受診で対応している」「緊急時は基本的に救急搬送依頼」「夜間、早朝に配置医師の対応をできる、看護師がいない」「電話対応は出来るが来訪はむずかしい」「勤務時間外の診療を医師が嫌がる」などが挙がりました。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング「特別養護老人ホームにおけるサービス提供のあり方に関する調査研究事業」より

調査報告書では、介護施設では看護職員の数が少なく、算定要件である医療機関等と連携した看護職員の24時間の連絡体制の構築が難しいことや、勤務時間外に配置医師の往診対応にあたる看護職員が確保できないことなどが算定の阻害要因になっていると考えられる、と分析しています。

特別通院送迎加算 算定割合は0.4%

透析が必要な者の受入れに係る負担を軽減する観点から、定期的かつ継続的に透析を必要とする入所者であって、家族や病院等による送迎が困難である等やむを得ない事由がある者について、施設職員が月12回以上の送迎を行った場合を評価する新たな加算である特別通院送迎加算について、令和6年9月に算定していた割合は0.4%でした。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング「特別養護老人ホームにおけるサービス提供のあり方に関する調査研究事業」より

三菱UFJリサーチ&コンサルティング「特別養護老人ホームにおけるサービス提供のあり方に関する調査研究事業」

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